ここ1年、2年ぐらいの間で「ラバーベルトが高い」という状況になってきたアクアノート。
これまでの例では、「ブレスレットのほうが高い」という傾向があったわけですが、今では同じモデルのラバーベルトとブレスレットが同水準ということが珍しくありません。
そして、そのようにラバーベルトが評価された結果、5066や5065といった第一世代も、過去水準と比べて随分高くなっているわけです。
特に目立って上昇しているのが、ラージサイズの5065なのですが、そのラバーベルトの5065A-001は今や400万円以上という水準に達しているのです。
前回、この5065A-001をお伝えしたのが2019年10月だったのですが、その時点の水準は325万円でした。
もちろん、その水準でもそれより前と比べて“随分な上昇”という状況だったわけですが、現在水準は、それに対して120万円以上も高い様子となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年10月 の安値 |
2021年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5065A-001 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥3,250,000 | ¥4,533,000 | 1,283,000 | 139.48% |
このように、5065A-001の水準は、今や約453万円という状況になっているわけですが、数年前の様子からすると「驚くほど高くなった」と感じられる価格帯になったと思います。
なぜなら、2017年時点では、このラバーベルトの5065Aは200万円以下で狙うことができたからであり、さらにその頃の「400万円台」という水準は、ステンレスモデルにとって「大ニュース」といえるほど凄い価格帯だったのです。
人気のあるパテックフィリップといえば、ノーチラス5711/1A-010ですが、2017年時点では、それが「400万円台になった」という出来事で驚いていたわけです。ですから、それから3年少しばかりの時を経て、この5065A-001が約453万円という水準に達したというのは、やはり「驚く」という感想になるわけです。
ちなみに、ブレスレットの5065/1Aに関しては、実は2019年8月の時点で400万円以上という水準に達していました。その時、5065/1Aは約446万円という水準になっていたのですが、その後の下落トレンドによって、400万円を割ってしまいます。
そして、それから今にかけて5065/1Aのほうは400万円台に回復となった様子を見ないわけですが、驚くべきことに、ラバーベルトの5065Aのほうが先に400万円以上という水準に達してしまったわけです。
現在、5065/1Aの売りだしは0件といった様子であるため、ブレスレットの相場を把握することはできませんが、今年1月時点の300万円台後半という水準を例とするならば、SSの5065は「ラバーベルトよりもブレスレットのほうが高い状況」ということになります。