腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

ラバーベルトが400万円以上に、アクアノート5065A-001

2021年3月22日更新
パテックフィリップのアクアノート5065A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年10月の安値と2021年3月の安値を比較し現在相場を考察。この1年5ヶ月での変動は¥1,283,000だった。

アクアノート 5065A-001についての考察(2021年3月)

ここ1年、2年ぐらいの間で「ラバーベルトが高い」という状況になってきたアクアノート

これまでの例では、「ブレスレットのほうが高い」という傾向があったわけですが、今では同じモデルのラバーベルトとブレスレットが同水準ということが珍しくありません。

そして、そのようにラバーベルトが評価された結果、5066や5065といった第一世代も、過去水準と比べて随分高くなっているわけです。

特に目立って上昇しているのが、ラージサイズの5065なのですが、そのラバーベルトの5065A-001は今や400万円以上という水準に達しているのです。

前回、この5065A-001をお伝えしたのが2019年10月だったのですが、その時点の水準は325万円でした。

もちろん、その水準でもそれより前と比べて“随分な上昇”という状況だったわけですが、現在水準は、それに対して120万円以上も高い様子となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年10月
の安値
2021年3月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5065A-001
中古 1年
5ヶ月
¥3,250,000 ¥4,533,000 1,283,000 139.48%

このように、5065A-001の水準は、今や約453万円という状況になっているわけですが、数年前の様子からすると「驚くほど高くなった」と感じられる価格帯になったと思います。

なぜなら、2017年時点では、このラバーベルトの5065A200万円以下で狙うことができたからであり、さらにその頃の「400万円台」という水準は、ステンレスモデルにとって「大ニュース」といえるほど凄い価格帯だったのです。

人気のあるパテックフィリップといえば、ノーチラス5711/1A-010ですが、2017年時点では、それが「400万円台になった」という出来事で驚いていたわけです。ですから、それから3年少しばかりの時を経て、この5065A-001約453万円という水準に達したというのは、やはり「驚く」という感想になるわけです。

ちなみに、ブレスレットの5065/1Aに関しては、実は2019年8月の時点で400万円以上という水準に達していました。その時、5065/1A約446万円という水準になっていたのですが、その後の下落トレンドによって、400万円を割ってしまいます。

そして、それから今にかけて5065/1Aのほうは400万円台に回復となった様子を見ないわけですが、驚くべきことに、ラバーベルトの5065Aのほうが先に400万円以上という水準に達してしまったわけです。

現在、5065/1Aの売りだしは0件といった様子であるため、ブレスレットの相場を把握することはできませんが、今年1月時点の300万円台後半という水準を例とするならば、SSの5065は「ラバーベルトよりもブレスレットのほうが高い状況」ということになります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。