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現在相場考察

白文字盤のプロフェッショナルという意外性、シーマスター2598.20

2021年3月24日更新
オメガのシーマスター2598.20について斉藤由貴生が執筆。本記事では2011年5月の安値と2021年3月の安値を比較し現在相場を考察。この9年10ヶ月での変動は¥66,400だった。

シーマスター クロノグラフ 2598.20についての考察(2021年3月)

シーマスターには無数の種類があり、文字盤バリエーションもそれなりに豊富という印象があります。

しかし、プロフェッショナルとなると、その文字盤色は「青」という印象が強いわけで、実際青以外の文字盤色はあまり見かけません。

そして、特に「白文字盤」プロフェッショナルに対して、レア感を強く感じるわけですが、実際、白文字盤のシーマスタープロフェッショナルは「数えるぐらいしかない」といっても過言ではありません。

筆者としても、すぐに思い浮かぶのはGMTの2538.20ぐらいであるわけですが、あの世代ぐらいにしかなかったような気がします。

シーマスタープロフェッショナルのデビューは1993年ですが、2000年頃に新しいプロフェッショナルとして登場したのが、GMTや2265.80など、3連ブレスレットのモデルでした。

ちなみに、その頃、従来からある5連ブレスレットのモデルは、そのうち3連に統合されるのかと思ったのですが、5連のほうがモデルチェンジされ、現在まで続いているということになっています。

ですから、シーマスタープロフェッショナルに対するイメージは、やはり5連が強いということになるわけですが、そうなると「白文字盤の5連」があるのか無いのかが気になります。

では実際のところどうかというと、実は5連モデルのプロフェッショナルにも「白文字盤」が存在するのです。

それこそが、このクロノグラフの2598.20なのですが、見事に白文字盤が採用されており、文字盤上にはしっかり波模様も存在。白文字盤のプロフェッショナルという意外性だけでなく、この白文字盤のスッキリとした印象がなんとも良く、魅力的な1本だと感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

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オメガ 2598.20 シーマスタープロクロノ 自動巻

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2011年5月
の安値
2021年3月
の安値
変動額 残価率
オメガ
シーマスター
クロノグラフ
2598.20
中古 9年
10ヶ月
¥158,000 ¥224,400 66,400 142.03%

この2598.20は2000年前後に現行だった世代だと思われますが、この時代の5連モデルに白文字盤があったのは意外だといえます。

ちなみに、このクロノグラフには、青ベゼルや、チタンモデルなどいくつかのバリエーションがありますが、その多くが青文字盤でした。

ちなみに、2001年の新品実勢価格は、ステンレスが約20万円、チタンが約29万円。当時のムーンウォッチ、3570.50約17万円だったわけですから、いずれもスピードマスターよりも高い水準だったわけです。

実際、これらシーマスターは、300m防水という性能を備えたクロノグラフであるわけですから、ムーンウォッチよりも高いという2001年頃の価格序列は違和感がなかったといえます。

けれども、今となってはムーンウォッチの中古相場が30万円以上である一方、これらシーマスターのクロノグラフはいずれも20万円台前半といったところ。かつて抜きん出て高かったチタンとステンレスの価格差もあまり大きくない様子です。

そして、このレアな白文字盤についても、他の同世代シーマスタークロノグラフと同じような水準であるわけで、「白文字盤」としてのレア要素は特に評価されていないといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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