116500LNが登場してから今年で早くも5年が経過したわけですが、それはすなわち116520が旧モデルとなってから5年経ったということになります。
「116520が旧世代となってから、もうそんなに長い時間が経過したのか」ということに筆者は驚くわけですが、そのような印象となる理由は、116520があまり値動きしなかったからだといえます。
近頃のロレックスにおける世代交代を見ると、「生産終了となったモデルが値上がりする」という現象が多く、実際、サブマリーナでそのようなことが起きていたのは記憶に新しいでしょう。
しかしながら、116500LNが登場した2016年において、生産終了が発覚した116520は特に目立って上昇するということはなかったのです。
2016年の年末頃から16520が派手に動くといった現象が起こったものの、116520に関してはそれと比べると「地味」といった印象が拭えず、SSデイトナの中で最も安価かつ、値動きしないという傾向があったわけです。
まして、この2年近くの間、116520はほぼ値動きしないという状況になっていたわけですから、そういった印象は強くなっていたといえます。
そのような状況だった116520ですが、今年2021年になってからは、「異変を感じる」という様子を見せるようになりました。
実際、2月には黒文字盤、白文字盤ともに200万円以上という水準になったわけですが、この「200万円台」というボトム価格はこれまで見ることがなかったため、過去最高値更新と同時に、大きな1歩という印象だったわけです。
そして、そのような出来事から1ヶ月後の今、116520の変化はまだ続いている様子があります。
なぜなら、現在、116520のボトム価格は210万円台となっているわけで、更なる上昇という動きを見せているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2021年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 白文字盤 116520 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥2,026,800 | ¥2,145,000 | 118,200 | 105.83% |
白文字盤のボトム価格は、1ヶ月前の2月時点で約202万円という状況でしたが、3月現在では約214万円。つまり、この1ヶ月で11万円ほどの値上がりとなっているわけです。
長らく目立った値動きを見せなかった116520にとって「1ヶ月で10万円以上の値動き」は、久々だといえますが、興味深いのは16520のほうがあまり動いていないという点です。
かつてであれば、「116520が動いた際には、16520はさらに大きな動きとなっていた」という傾向があったわけですが、現在はそうではないのです。
その結果、16520と116520との相場差は、現在20万円ほどとなっているわけで、一時よりも差がない状況だといえます。