K18の腕時計といえば、近頃“値上がっている”という印象がありますが、比較的安価な価格帯のK18中古相場も上昇している傾向があります。
K18の中で最も安価という価格帯は、2017年の段階では30万円台といったところでした。
それに該当するのはYGで、ストラップは革ベルトという傾向があります。
2017年当時において、こういった30万円台のYGにおいて、どのような選択肢があったかというと、
などでした。
どれも、内容、またはかつての実勢価格などからして、2017年の段階でも「安価」といった感覚だったわけですが、やはり2021年現在では2017年相場よりも上昇。いずれも30万円台という価格帯ではなくなっているようです。
実際、カレラCS3140は50万円台、CH35Gは40万円台となっているわけで、やはり2017年とは異なる水準に変化したといえるでしょう。
そして、今回取り上げるレベルソクラシックもまた、30万円台⇒40万円台となっています。
しかしながら、このレベルソクラシック、そのような価格ステージの変化があったものの、実際には「あまり大きく変化していない」という感覚があります。
その理由こそ、現在水準が2014年9月よりも安いという点です。
カレラやスポーツクロノの場合、現在水準は2014年を大きく上回っているといっても過言でないほどの状況であるわけですが、このレベルソクラシックは2014年水準以下。また、現在のレベルソ250.1.86は、それら2本と比較して最も安価な価格で購入可能となっているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値 |
2021年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ジャガールクルト
レベルソクラシック 250.1.86 |
中古 | 3年 8ヶ月 |
¥397,440 | ¥430,100 | 32,660 | 108.22% |
さて、ここで先程から比較している3本の内容を改めて考えてみたいと思います。
となるわけで、内容的にはこの250.1.86が最も「高価」という印象になるでしょう。
また、「レベルソ」や「カレラ」といったシリーズ全体での相場を考慮しても、レベルソが最も高価だといえます。
ですから、このレベルソクラシックは良い要素がありながらも安価で購入可能という状態であるため、検討する価値のある1本だと感じられます。
このK18のレベルソクラシックが安価ということの理由は、おそらくケースサイズが小ぶりであるということだと思います。
本来、このクラシックがレベルソのオリジナルサイズなのですが、今の時代では「かなり小さい」といった感覚になるでしょう。
とはういものの、こういったサイズ感でもパテックフィリップのそれは最近評価されている傾向があるため、レベルソクラシックのサイズ感も、いずれは評価されても不思議ではないと思います。