腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

ついに2019年上半期以上、GMTマスター2 116710BLNR

2021年4月10日更新
ロレックスのGMTマスター2116710BLNRについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年8月の安値と2021年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年8ヶ月での変動は¥125,200だった。

GMTマスター2 116710BLNRについての考察(2021年4月)

2019年において、記事登場の頻度がかなり高かったGMTマスター2116710BLNRですが、2021年にこの時計のことをお伝えするのは、今回が初であります。

というよりも、前回お伝えしたのが2020年8月だったわけで、すでに8ヶ月前のこと。2019年においては、“1ヶ月ごと”といったスパンで記事に登場したことがあったこの116710BLNRですが、今回、なぜこんなにも期間が開いたのかというと、「値動きしていなかった」からです。

この116710BLNRは、2019年上半期をピーク水準として、その後は値下がり。2019年夏⇒2020年夏といえば、断続的な下落トレンドがありましたが、まさにそのトレンド通り値下がりしていたわけです。

そして、2020年8月には回復傾向となっていたものの、その水準は依然として2019年上半期を上回っていませんでいた。

とはいっても、この116710BLNRのような人気モデルといったキャラクターは、その多くが2021年まで「2019年上半期以上」となっていなかったわけですから、2020年8月時点の水準は「特に他と違う」というわけではありません。

しかしながら、2021年の1月や2月といった時点では、他の人気モデルの多くが「2019年上半期以上」となり、その後も目立った上昇へと変化。そうなると、この116710BLNRが値動きしていなかったということが「他の人気モデルと違う」という印象になったわけです。

この116710BLNRという存在は、2013年のデビューから長らくデイトナ以外のロレックスとしては1番人気」といったキャラクターだったといえるわけですが、そういった存在があまり値動きしていなかったのは、人気に陰りが見えたのかと思ってしまいます。

実際、2019年以降の時期において、GMTマスター2やサブマリーナなどの新作が出たことにより、話題のモデルが増えたわけですから、116710BLNRがの注目度が低くなるという可能性はないわけではありません。

ですから、このところの116710BLNRの元気がない様子は、トレンドの変化の兆しなのではと考えることができたといえます。

しかし、今、この116710BLNRはそういったことを否定するかのように値動きしている状況。現在水準は176万円というボトム価格となっているわけですが、これはこれまで確認したピーク水準、すなわち2019年5月の約173万円を上回っているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
【楠本質店/元住吉】ロレックス/ROLEX GMTマスター2 116710BLNR ランダム番 バットマン

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年8月
の安値
2021年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
116710BLNR
中古 0年
8ヶ月
¥1,634,800 ¥1,760,000 125,200 107.66%

このことによって、この116710BLNR「ついに2019年上半期以上」となったわけで、やっと最近の人気モデルらしい動きになったと感じます。

とはいえ、1月頃にデイトナが値動きしてから、まだ3ヶ月程度であるわけですから、GMTマスター2が動くまで「3ヶ月のブランクがあるのは当たり前」といえるかもしれません。

ただ、そのような感想は116710BLNRが動いた今だからこそ、冷静に客観視できるともいえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。