2017年以降、ノーチラスが派手に上昇するといった現象が起きていましたが、そのような状況となっても、長らく「2014年水準が最も高かった」という様子だったアクアノートの5167/1A-001。
「2014年水準よりも高くなった」となったのは、2018年5月になってからのことですが、その際の水準をもってしても263万円だったわけです。
もちろん、こういった水準は、2018年当時の感覚として決して安いというわけではありませんでしたが、同時期においてノーチラス5711/1A-010が約582万円という水準に達していたことを考慮すると、「安価」という感覚だったといえます。
今となっては、アクアノートとノーチラスの中古相場がかけ離れているというのは「当たり前」という感覚があるかもしれませんが、2010年代前半ごろまでは、アクアノートとノーチラスは同じような水準という傾向があったわけです。
とはいっても、このような「差」となった今において、アクアノート5167/1A-001が、現在のノーチラス5711/1A-010と同じ水準になるということを期待するのは無理があるといえます。
しかしながら、アクアノートが全く値動きしていないというのでは、これまた「残念」という印象になってしまうでしょう。
そういった意味では、現在のアクアノートの動きは、「文句のつけどころがない」といった様子なのです。
このアクアノート5167/1A-001、現在なかなか値動きしているという状況なのですが、そうなった結果、現在の中古ボトム価格が545万円という水準となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年3月 の安値 |
2021年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5167/1A-001 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥4,908,600 | ¥5,450,000 | 541,400 | 111.03% |
これは、2018年のノーチラス水準に近いわけですから、「3年遅れてノーチラスと同じ水準になった」といえように思います。
そして、この5167/1A-001、この1ヶ月での値動きは約54万円という様子。こういった派手な値動きも2017年から2019年頃のノーチラスを思わせるものがあると感じます。
ノーチラスが派手に値動きした2017年以降、アクアノートはあまり動かないという印象がありましたが、今の様子を見ると「3年ほど遅れてノーチラスのような値動きになった」といえるのが面白いと感じます。
そして、アクアノートの現在水準を見ると、もはや500万円台中盤になっているわけですが、数年前まで200万円台だったことを考慮すると、「かなり高くなった」と思うと同時に、2018年において、ノーチラスに感じた「凄さ」と同じような感覚を思い出します。