高級腕時計がブームとなったのは1999年頃のこと。
その際の主要高級腕時計って、
という感じで、ロレックスが1番人気なのは間違いないのですが、カルティエやブルガリの腕時計もそれに引けをとらないほど人気だったのです。
特に著者が思い出深いのは、
です。
当時、全て買おうとするとその総額は約85万円。
今とは違い、『投資』という観点がありませんから、「85万円で購入したら85万円マルママ失ったことになる」とビビっていました。
ですから、当然全ての時計をポーンと買えるわけはないのです。
そして時代は2016年へ。
5年ほど前に値下がり状態だった腕時計相場は2~3年前に持ち直し、最近では多くの時計が高値となっています。
しかし、その中で逆に値下がりしている時計が存在。
それらがまさに先に上げた時計なのです。(程度の良いアルミニウムは若干の値上がり)
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年11月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
スポーツクロノ 白文字盤 CH35S |
中古 | 5年 9ヶ月 |
¥178,000 | ¥167,400 | -10,600 | 94.04% |
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年8月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
アルミニウム AL38A |
中古 | 6年 0ヶ月 |
¥63,800 | ¥79,920 | 16,120 | 125.27% |
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年9月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
パシャC 白文字盤 W31015M7 |
中古 | 5年 11ヶ月 |
¥122,000 | ¥116,640 | -5,360 | 95.61% |
現在相場 | 1999年ごろの新品価格 | |
CH35S | 167,400 | 428,000 |
W31015M7 | 116,640 | 278,000 |
AL38A | 79,920 | 148,000 |
合計価格 | 363,960 | 854,000 |
時計が全体的に安い買った2010年頃の相場から3つの時計すべてを合計しても5万8040円の値下がり。
こういうことを知っていればポーンと買うことができるわけです。特に高級品を買うということにビビらずに。
それがもしも2000年頃に新品で買っていたら約43万円の損失となります。
で、今こそこれら3つの時計が安い。
ということは、「値上がり=大幅な利益」を狙わなくても、実質0円でブルガリとカルティエの3つの腕時計を楽しむことができるかもしれないチャンスなのです。
というように、いずれ『売る』ことを前提で買うのと買わないのとでは、同じ“消費”においても文脈がだいぶ違ってきます。
つまり、消費行動に投資的な側面を入れると、85万円の損だったのが損失ゼロにすることもできるかもしれません。
2010年との比較でも5万8040円の損失ですから、43万円の損と比べるとだいぶ低減されています。
よって、いずれは『売る』という前提で買うということは、かなり『投資』よりな消費行動なのです。
重要なことは『消費』と『投資』の違いです。
ただお金を使うだけの消費者は卒業しよう!