2021年4月7日に、ロレックスの新作発表がありましたが、その時期に近づくにつれ「目立った上昇」となっていたのがデイトナの116500LNです。
116500LNといえば、2016年に登場したばかりというイメージですが、こういった値動きとなっていたのは、今年の新作発表で『モデルチェンジがあるのではないか』という期待の現れだったかもしれません。
実際、2019年にGMTマスター2 116710BLNRの生産終了が発覚の際は、新作発表が行われる前の段階から目立った上昇となっており、まさに「生産終了を予感した」かのような値動きとなっていたわけです。
では、このデイトナ116500LNはどうだったのか。2021年4月においてSSモデルの新作発表は特に無かったわけで、116500LNが生産終了というわけでもありませんでした。
さて、そうであるならば、この116500LNのこれまでの値動きは、「期待しすぎた」ということになっても不思議ではありません。
しかしながら、新作発表後のデイトナの値動きを見ると、そのようなネガティブな感覚がないのです。
むしろ、新作発表後においても116500LNは上昇している様子があるわけで、実際、黒文字盤は3月水準と比較して、約12万円の値上がりとなっています。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年3月 の安値 |
2021年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116500LN |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥3,150,667 | ¥3,280,000 | 129,333 | 104.10% |
新作発表前に目立って上昇していたデイトナは、この116500LNの他にもそれなりにあったといえますが、それら含めて現在あまりネガティブな反応が無い様子だと感じられます。
ここ数年において、ロレックスはムーブメントの世代変更に伴うモデルチェンジを実施しているため、デイトナもそれに従うならば、「そろそろモデルチェンジの時期」という理屈が成り立ちます。
そのため、まだ発表から5年しか経過していない、この116500LN含めて『新作が出るのではないか』という噂が出たのだと思われますが、現在の市場の動きを見る限り、値動きの理由として「生産終了」という噂は関係なかった模様です。
もちろん、今後もデイトナのモデルチェンジが無いというわけではありません。
116500LNは、いつかはモデルチェンジされるわけですが、今回の新作発表のタイミングで新型に世代交代しなかったということは、普通の考え方をすれば、次の可能性は1年後かそれ以降となるでしょう。
また、2000年のように、イレギュラーな時期にモデルチェンジするという可能性もないわけではありませんが、いずれにしても、そのような可能性があるというだけでは、現在のような値動きにはならないかと思います。