長らく、デイデイトなのに100万円以下という中古相場だった19018。
安かった理由は、これがクォーツムーブメントを採用しているからなのですが、かつては、“機械式が100万円以上なのにオイスタークォーツは80万円台で購入可能”ということが珍しくありませんでした。
ただ、そんなオイスタークォーツの19018は、2020年6月に100万円以上という水準に上昇。それからは、「100万円以下で購入可能」というわけではなくなってします。
さて、2020年といえば、夏頃からK18腕時計が目立った上昇となっていますが、そのことにより、かつて120万円台程度だった機械式デイデイト、18238は、今や150万円台となっているわけです。
では、オイスタークォーツはどうかというと、やはりこちらも値上がり状態。
19018の現在水準は132万円となっているのですが、これは2020年6月と比べて26万円近い値上がり状態です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年6月 の安値 |
2021年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 19018 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥1,060,750 | ¥1,320,000 | 259,250 | 124.44% |
デイデイトには、革ベルトといったモデルがありますが、ブレスレットを基準とした場合、以下のような価格序列になります。
2020年以前の相場をざっくりいうならば、19018が90万円前後、18038が110万円前後、18238が120万円前後、118238が170万円前後といった感覚でした。
それが今や、19018が132万円、18038が約154万円、18238が約169万円、118238が246万円となっているわけです。(いずれもシャンパン バー文字盤でのボトム価格)
ですから、今回この19018が以前と比べて「値上がりした」という印象となっているわけですが、デイデイトは全体的に値上がりしているわけで、「相対的な立ち位置は変わらない」といえます。
筆者としては、このオイスタークォーツが好きで前々からチェックしているため、今のような水準は「かなり高くなった」と感じるわけですが、他のデイデイトも値上がりしているため、「デイデイトとして特に優秀というわけではない」という点は寂しいと思います。
オイスタークォーツは、「単にムーブメントがクォーツ」ということにとどまらず、機械式とは異なる特徴的な見た目が採用。また、現行時の定価では、機械式よりも「高い価格」となっていたわけで、当時の最高級モデルを担う存在だったということになります。
ですから、何かとキャラクターが濃い19018は、値上がりした今も「最安値デイデイト」であるわけで、何かと興味深い1本だと思います。