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現在相場考察

オイスタークォーツが130万円台になった、デイデイト19018

2021年4月22日更新
ロレックスのデイデイト19018について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年6月の安値と2021年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年10ヶ月での変動は¥259,250だった。

デイデイト 19018についての考察(2021年4月)

長らく、デイデイトなのに100万円以下という中古相場だった19018

安かった理由は、これがクォーツムーブメントを採用しているからなのですが、かつては、“機械式が100万円以上なのにオイスタークォーツは80万円台で購入可能”ということが珍しくありませんでした。

ただ、そんなオイスタークォーツの19018は、2020年6月に100万円以上という水準に上昇。それからは、「100万円以下で購入可能」というわけではなくなってします。

さて、2020年といえば、夏頃からK18腕時計が目立った上昇となっていますが、そのことにより、かつて120万円台程度だった機械式デイデイト、18238は、今や150万円台となっているわけです。

では、オイスタークォーツはどうかというと、やはりこちらも値上がり状態。

19018の現在水準は132万円となっているのですが、これは2020年6月と比べて26万円近い値上がり状態です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年6月
の安値
2021年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
19018
中古 0年
10ヶ月
¥1,060,750 ¥1,320,000 259,250 124.44%

デイデイトには、革ベルトといったモデルがありますが、ブレスレットを基準とした場合、以下のような価格序列になります。

190181803818238118238

2020年以前の相場をざっくりいうならば、1901890万円前後18038110万円前後18238120万円前後118238170万円前後といった感覚でした。

それが今や、19018132万円18038約154万円18238約169万円118238246万円となっているわけです。(いずれもシャンパン バー文字盤でのボトム価格)

ですから、今回この19018が以前と比べて「値上がりした」という印象となっているわけですが、デイデイトは全体的に値上がりしているわけで、「相対的な立ち位置は変わらない」といえます。

筆者としては、このオイスタークォーツが好きで前々からチェックしているため、今のような水準は「かなり高くなった」と感じるわけですが、他のデイデイトも値上がりしているため、「デイデイトとして特に優秀というわけではない」という点は寂しいと思います。

オイスタークォーツは、「単にムーブメントがクォーツ」ということにとどまらず、機械式とは異なる特徴的な見た目が採用。また、現行時の定価では、機械式よりも「高い価格」となっていたわけで、当時の最高級モデルを担う存在だったということになります。

ですから、何かとキャラクターが濃い19018は、値上がりした今も「最安値デイデイト」であるわけで、何かと興味深い1本だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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