ロイヤルオークは雲上スポーツの元祖でありますが、人気度や相場の高さといった観点では“ノーチラスのほうが上”という印象があるかもしれません。
実際、ノーチラスの5711/1Aは、今年2021年から1000万円以上という水準に到達しているわけで、これまで以上に「高い価格帯」となってしまったといえます。
ノーチラスの5711/1A-010は、2017年から特に目立った上昇となっているわけですが、『300万円台⇒400万円台⇒500万円台⇒700万円台⇒800万円台』というように値上がりしていました。
ただ、こういった変化を持ってしても、今年まで「1000万円以上」という水準にはなっていなかったわけです。
また、2019年夏頃からの断続的な下落トレンド時には600万円台に下落。長らくそれが続いていました。
それが変わったのが、まさに今年2021年だったわけですが、600万円台という状況から一気に1000万円以上に変わったという動きを見せたのです。
そうなると、こういったノーチラスの値動きにロイヤルオークが追いつくのはまだ先のことという印象になります。
ノーチラス5711/1A-010のライバルとして適当なロイヤルオークを「どれにするか」ということは難しいのですが、「一番人気」を基準にするならば、15202STのエクストラシンとなるでしょう。
このエクストラシンのこれまでの相場変化はどうだったかというと、『2016年:300万円台⇒2018年:400万円台⇒一旦値下がり⇒2019年12月:400万円台に復活⇒2020年:500万円台』、という流れでした。
ですから、これまでの印象としてはやはり5711/1A-010と比べると、値動きが地味といっても仕方がなかったといえます。
しかしながら、そんなエクストラシンは今、「大きな変化」となっている様子があります。
この15202ST.OO.1240ST.01の現在水準は、なんと1080万円という水準にまで上昇しているわけで、今やノーチラスと同じく「1000万円以上」という水準に到達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年11月 の安値 |
2021年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク エクストラシン 15202ST.OO.1240ST.01 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥5,335,000 | ¥10,800,000 | 5,465,000 | 202.44% |
これまで15202ST.OO.1240ST.01の値動きは、「100万円単位」といった動き方を見せる事例が無かったわけですが、今回の値動きは、「500万円以上」という状況。前回お伝えした2020年11月水準は約533万円だったわけですから、数ヶ月前の本体価格よりも「上昇額」のほうが大きいということになります。
これまで、ノーチラスの値動きと比べると地味という印象があったエクストラシンですが、今回の値動きによって、一気に「まさにノーチラスのライバル」という状況に変化したといえるでしょう。
それと同時に、ここ数ヶ月において「1000万円以上」という人気モデルがまた増えたといった感覚になるわけですが、実際、このエクストラシンやノーチラス5711/1A-010の他に、デイトナ116506などの人気モデルが1000万円以上となっているわけです。