アクアノート初のコンプリケーションモデルである5164A-001は、2017年の段階で「ノーチラスのような値動き」といった様子を見せていました。
今では、それなりに派手な値動きを見せるアクアノートですが、そういった様子を見せるようになったのは2019年以降であるわけです。
ですから、この5164A-001という存在は、アクアノートの中で最も派手に値動きするという印象があるわけですが、そういったイメージは今でも変わりません。
実際、この3月⇒4月という1ヶ月でも5164A-001は凄い値動きとなっているわけです。
3月時点で790万円というボトム価格だったのが、4月現在では、なんと約877万円に変化。この1ヶ月の値動きは、約87万円の上昇ということになります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年3月 の安値 |
2021年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5164A-001 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥7,900,000 | ¥8,778,000 | 878,000 | 111.11% |
近頃、目立って値動きする人気モデルが多い印象ですが、そういったモデルにあったのが「生産終了」という要素でした。
とはいえ、生産終了が噂されたデイトナは、結局のところ生産終了にならなかたわけですが、それでも値動きしているわけで、こういったことはあまり関係なかったともいえます。
実際、この5164Aにもそういった要素がないわけで、現在の値動きは「他の人気モデル同様の派手な動き」というほかありません。
なお、この5164Aで興味深いのは、他の人気アクアノートと比べた場合の価格帯です。
この5164A、実は現在、青文字盤WGの5168G-001よりも高い水準となっているのです。
現在5168G-001は約836万円というボトム価格である一方で、この5164Aは約877万円。ですから、WGよりもSSのほうが高いという状況となっています。
5168G-001は、日本限定の5066A-010以来の「青文字盤」であるわけで、初の通常ラインナップとしての青文字盤でもあります。
ですから、特別なアクアノートという印象が強いわけですが、5164Aよりも新しいモデルということもあって、これまでは「5168G-001のほうが高い」という印象がありました。
実際、2018年における両者の水準を見ると、5168G-001が約545万円であるのに対し、5164A-001は約410万円。やはりWG青文字盤のほうが高かったのです。
それが今や、この5164A-001のほうが高い状態であるわけですから、ものすごく勢いがある状態だと感じます。
なお、前回お伝えした3月水準の段階で、5164A-001は「2019年上半期超え」となっていたわけですが、現在水準はそれよりも約87万円高ということで、過去最高値更新といって差し支えない状態だといえます。