5桁世代のGMTマスター2、16710は2019年4月頃まで「目立った値動き」といった状況だったわけですが、その後はあまり目立った値動きをする様子を見せないようになっていました。
GMTマスター2といえば、近年において「大人気モデル」といった印象があるわけで、その象徴的要素である「カラーベゼル」なモデルは全体的に評価される傾向があるわけです。
また、2018年に126710BLROが登場するまでは、「SSの青赤」の“最新モデル”は16170だったわけで、6桁世代並な注目のされ方をしていた5桁モデルだったといえます。
実際、2019年4月まで16710は「80万円台⇒90万円台⇒100万円台」というように変化していたわけで、2019年4月のボトム価格は約102万円に達していました(黒赤ベゼル)。
しかし、そういった存在感だった16710は、先のように2019年頃からは目立った値動きという様子を見せなくなってしまったわけです。
このようなことの要因としては、やはり「現行モデルにSS青赤が復活した」ということが大きいのかもしれません。
そういった意味では、今年の新作発表によって、SS青赤には「3連ブレス」が選べるようになったわけですから、この16710は、より一層「他の5桁世代と同じ存在感」といった感覚になったといえるかもしれません。
けれども、そういった逆風にみえる要素があるなかで、なんと16170は現在「久々に目立った上昇」となっている様子があるのです。
現在、この16170黒赤ベゼルは、なんと125万円というボトム価格に到達(ABランク以上)。久々に100万円以上となっただけでなく、1年前と比べた変動額が30万円以上といった状況となっているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年4月 の安値 |
2021年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 黒赤ベゼル 16710 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥948,090 | ¥1,250,000 | 301,910 | 131.84% |
なおこの16710、現在のボトム価格にはBランク以下といった個体が多々あるのですが、そういった個体を例としても100万円以上という状況になっています。
16710は先のように、2019年4月頃まで「目立った上昇」といった傾向だったわけですが、それから2年間はあまり動かないという様子が続いていました。
下落トレンドといった際の動きでも「10万円以上の下落」となることがなかった反面、下落トレンド収束後に目立って上昇するということもなかったわけで、2019年までの派手さはどこへ行ってしまったのかといった感覚でした。
それが今、久々に16710は数十万円単位の変動となっているわけですから、「やっと動いた」という感想になります。