初代アクアノートのラージサイズ、ブレスレットモデルである5065/1Aは、2019年8月に400万円台にまで上昇したものの、その後は300万円台に下落。それから長らく300万円台という水準に位置していました。
とはいっても、2020年7月には396万円にまで回復。400万円近い水準になっていたといえます。
さて、そんな5065/1Aですが、今回久々に目立った値動きを見せている状況となっています。
ではどうなったかというと、現在水準はなんと約507万円という状況。前回お伝えした2020年7月水準と比較して、約111万円という値上がり状態であるわけですが、ついに500万円台となったことに「驚く!」という感想になります。
「500万円台」という価格帯といえば、2018年にノーチラス5711/1A青文字盤がそういった状況になった際、やはり「驚く」という感覚でしたが、それから3年が経過した今となっては、当時「500万円台」とは程遠かったこの5065/1Aがそういった水準に達しているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年7月 の安値 |
2021年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5065/1A |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥3,960,000 | ¥5,079,600 | 1,119,600 | 128.27% |
今年2月に、ノーチラス3800/1A-001が480万円台といった水準に達した際も、「2017年の5711/1A青文字盤相当」といったことに驚きましたが、今回のアクアノート5065/1Aに対する感想もそれと同じだといえます。
ちなみに、3800/1A-001は現在売出し数が0のため、現在水準を確認することはできないため、3800/1Aと5065/1A、どちらが高いのか、ということは「わからない」という状況です。
これら2本は、現行だった時代、全くと行って良いほど注目されず、当時の“腕時計に詳しい”という人からは「邪道なパテックフィリップ」と揶揄されていたぐらいでした。
しかし、今となっては「評価されるパテックフィリップ」であるわけで、これらモデルに対して“邪道”と言う人は見かけません。
ですから、このような5065/1Aの評価を見ると、時代が明らかに変わったと思うと同時に、2000年代前半当時から、このモデルの魅力に気づいていた筆者としては「ほらね」という気持ちになります。
とはいうものの、当時この5065/1Aを2002年に中古約62万円で購入した筆者としても、2021年に500万円台になるということは、まったく予測できていなかったわけで、「売らなきゃよかった」と思っています。