今年、5711/1A-010が生産終了になったという大ニュースがあったノーチラスですが、その事によって5711/1A青文字盤は「1000万円以上になる」という状態になりました。
そして、5711/1A-010が上昇すると、それに影響されてか、この5712/1A-001も上昇。こちらは生産終了となっていないわけですが、それでも2月の段階で『900万円台⇒1000万円台』という変動をみせたのです。
さて、そういった状況から現在で3ヶ月が経過したわけですが、この5712/1A-001はまだ派手に動いている状況が続いている模様です。
現在ボトム価格は1180万円という状況なのですが、2月水準は約1019万円でした。ですから、この3ヶ月間での変動額は約160万円となるわけで、「なかなか派手に動いている」といえる状況です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2021年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 5712/1A-001 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥10,197,000 | ¥11,800,000 | 1,603,000 | 115.72% |
なぜ生産終了となっていない、この5712/1A-001がこのように派手に動いているのかは不明ですが、この5712/1Aに限らず、近頃こういった人気モデルが派手に動く傾向があるといえます。
そして、そういったモデルは1000万円以上という水準に達しているわけですから、現在の市場の様子は、2019年上半期以来の「派手な上昇トレンド」が起こっているというように感じられます。
なお、最近のノーチラス相場についてですが、動くモデルと動かないモデルとの差がある状況だといえます。
動いているのは、この5712/1A-001や5711/1A全般、3800/1Aなどという傾向で、5712を除くと「その多くが3針」といった傾向があります。
その一方で、年次カレンダーの5726/1A-010については、2020年から大きく変わっていません。2020年といえば、5711/1A-010が600万円台だったわけですが、その頃と変わらなかった結果、年次カレンダーでありながら、5726/1A-010は今や、同じく白文字盤の3針モデルである5711/1A-011よりも安い価格帯となっています。
また、近頃まで「最も高価かつ派手に動くノーチラス」といった印象があった5980/1Aもそこまで派手に動いていない傾向があり、 5980/1A-019の現在水準は3針よりも安価といった様子です。
そういったことを考慮すると、この5712/1A-001は、コンプリケーションのノーチラスとしては、現在派手に変動する珍しい存在といえるわけですが、他のモデルの変動が派手という印象があるため、「コンプリケーションが動いていない」のは意外ともいえます。