ロイヤルオークといえば、現在、3針といったシンプルなモデルを中心に派手な上昇となっている印象がありますが、そのような動きを最初に見せたのがこの15400STであります。
15400STが最初に「派手な動き」となったのは2018年1月のことだったのですが、その際、『120万円台⇒170万円台』という変化を見せました。
2018年1月といえば、「2016年12月頃から始まった上昇トレンドからそれなりに時間が経っていた」という時期であります。
ですから、ロイヤルオークは、デイトナやノーチラスと比べると「派手な上昇」となった時期がだいぶ遅かったといえるわけで、2017年の段階では「動かない」という印象があったわけです。
しかし、今となっては、ロイヤルオークは「ノーチラスやデイトナよりも動く」とすらいえる状況になっているわけで、実際、ノーチラスが動かなかった2020年においても、ロイヤルオークの値動きは活発でした。
そして2021年になると、ノーチラスやデイトナなども派手に動くといった状況になっているわけですが、ロイヤルオークもそれらに負けないぐらいの変動を見せています。
特に凄かったのが、15202STのエクストラシンですが、2020年の段階では500万円台だったのが、現在では1000万円以上という状況に変化。変動額が数ヶ月前の本体価格を超えているのです。
また、14790STなどの旧モデルも派手な変動となっているわけで、3針ロイヤルオークは全体的に派手な上昇という印象です。
その一方で、これまで先陣を切って値動きをしていた15400STについては、ここのところあまり「派手に値動き」という様子がありませんでした。
2021年になってから、ロイヤルオークの値動きは、2020年よりも派手と感じられる場面があったわけですが、これまで“真っ先に動く”という印象だったこの15400STがそれほど動いていなかったわけです。
それが5月の今になって、ようやくこの15400ST.OO.1220ST.02が、なかなか派手な値動きに変化。
ではどうなったかというと、なんと「90万円ほどの上昇」という様子。前回お伝えした2020年9月のボトム価格は約338万円でしたが、現在はなんと429万円という水準に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年9月 の安値 |
2021年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥3,388,000 | ¥4,290,000 | 902,000 | 126.62% |
この15400ST.OO.1220ST.02、2018年の段階では、ロイヤルオークの中で最も派手に動くという傾向がありましたが、そういった時期の変動額は、「凄い」と感じられる状態でも『50万円近い上昇』といったところでした。
それが2020年9月には「5ヶ月で80万円ほどの上昇」へと変化。今回の変動額も「8ヶ月で90万円程度の上昇」という状況ですが、2020年頃から変動幅が一気に派手になったといえるかと思います。