ノーチラスで時折見かける3900というリファレンス。時々「安い!」と思ったノーチラスの大抵はこの3900。3900って3800より小さいサイズのノーチラスで、当時としてはボーイズ扱い。今となっては3800でも小さいと言われているのにもっと小さい3900。しかもクオーツムーブメント搭載なため、人気要素が薄い腕時計なのです。
3900というと、80年代や90年代前半モデルが多数なため、デイト表示が明朝フォントが多い傾向。しかし、下記の3900はなんと太字のゴシック体!これ、90年代後半モデルに見られるフォントなので、この年式の3900があるというのは結構びっくりです。
こういう細かい仕様違い、ロレックスであれば間違いなく高値になる要素ですが、パテックフィリップはそうではありません。
というわけで、金無垢モデルが168万円。
現在の相場で168万円というとステンレスのアクアノート5066が該当するでしょう。
5066と同じ値段で金無垢が手に入る、というとお買い得な気もしますが、他の金無垢腕時計と比較するとそこまでお買い得ではないという評価もできます。
現在相場は約140万円でこのクオーツノーチラスより安いのです。
全体的に時計が安かった2009年のヨットマスター相場は約110万円。
それに対して金無垢ノーチラス(3800)の相場は約140万円。
その差は約30万円。
しかし、上記140万円のノーチラスは3800なので自動巻搭載の人気モデル。
現在相場では約230万円台ぐらいなので、クオーツ3900と比べて60万円高いのです。
この60万円という差を2009年頃に当てはめると、3900は108万円となります。
この108万円という数字、なかなかいい値だと思います。
ということで、お買い得金無垢時計が欲しければ16628が良いでしょうし、ノーチラスの金無垢が欲しければ3800のほうが良いという結論になるのが自然だと思います。
しかし、クオーツ+金無垢って今となってはレア仕様ですし、日常使用において便利かつ所有満足感も高いと思うのです。
それに加えてクオーツの高級腕時計自体に人気が無いため、機械式と比較して安く購入できるというのも良い点。
ということで、お買い得感のある金無垢クオーツといえば、デイデイトのオイスタークオーツが思い浮かびます。
金無垢のロレックスがなんと84万8000円!
これぞ、クオーツのお買い得感。
オイスタークオーツって、その独特のデザインから世界中でも何気にファンがいる時計。
しかも、現行当時はロレックスの中で機械式よりもお高い高級機種な扱いだったのです。
それが不人気さ故に安く買える。
しかも、味のある見た目かつ金無垢という内容は所有満足感が高め、しかも便利なクオーツ。
そろそろ、1周回った時計ファンはクオーツに注目する頃かもしれません。
今、玄人向きの時計こそ、パテックフィリップやロレックスのちょい古クオーツ金無垢なのだと思うのです。
この黒文字盤、白文字盤より50万円ぐらい高いですがかっこいいですね。