先日、白文字盤が値上がりしたことをお伝えした116520ですが、黒文字盤も上昇している様子があります。
白文字盤の値動きは、3月⇒4月の1ヶ月で約30万円の上昇だったわけですが、黒文字盤もそれに負けないぐらいの動きとなっています。
黒文字盤を前回お伝えしたのは4月でしたが、その際のボトム価格は約223万円という水準。それが今では約239万円となっているわけですから、黒文字盤の値動きは約16万円ということになります。
つまり、4月⇒5月という1ヶ月の期間において、116520黒文字盤は16万円程の上昇となったわけですから、勢いが続いていると感じられます。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年4月 の安値 |
2021年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116520 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥2,237,000 | ¥2,398,000 | 161,000 | 107.20% |
なお、白文字盤の現在ボトム価格は、黒文字盤よりも高い水準となっています。
2016年以降、116520のボトム価格は、白文字盤のこともあれば、黒文字盤のこともあるという状態。
2016年より前の時代においては、「常に白文字盤が安い」という傾向だったわけですが、116500LNデビュー後は、116520でも「白文字盤のほうが高い」というケースが見られるようになりました。
特にそういった変化を感じられたのが、2016年3月頃。その頃「白文字盤のほうが黒文字盤よりも高い」ということに驚きましたが、それ以降「常に白文字盤のほうが高い」というわけではなかったのです。
通常、「文字盤の価格序列はなかなか変わらない」という傾向があり、実際116520も長きに渡って黒文字盤のほうが高かったわけです。
また、116500LNの例をもってしても、2016年のデビュー以降「白文字盤のほうが高い」という状態がずっと続いているわけです。
しかし、2016年以降の116520については「時期によって“高い方”の文字盤が変わる」という状態があるのです。
実際、116520の現在ボトム価格にあるのは黒文字盤であるわけで、その水準は先のように約239万円。それに対して白文字盤水準は245万円です。
また、ボトム価格近辺の個体数を見ても、白文字盤よりも黒文字盤のほうが目立つ傾向が現在あるといえます。
現在、116520が目立って値動きしている状況ですが、このような場合において、「白文字盤のほうが高くなる」という現象が起こるのは興味深いことだと思います。
実際、116500LNデビュー前の時代において、116520の白文字盤が黒文字盤よりも高くなるという現象はなかったわけですから、「白文字盤のほうが高い」という状況は116500LNなくして起こりえません。
そういった意味では、現在の116520の値動きは、生産終了が発覚した際に起こるはずだった値動きが、5年というブランクを経て起こったのではないかとすら、思ってしまいます。