「近代的な3針ロイヤルオーク」という分け方をするならば、「15300ST以降がそうである」という答えになるかと思います。
15300STの前モデルに当たるのが、14790STだといえますが、14790と15300との間には大きな世代の差があるように感じられるわけです。
実際、デビューした時期を考慮しても15300STは、パテックフィリップノーチラスの5711/1Aと同世代。5711/1Aといえば、今年青文字盤が生産終了となりましたが、依然として現行モデルであります。
ですから、やはりこの15300STまでが、いわゆる「近代的なモデル」と定義することができるわけですが、そういったことは相場を見ても同じだと感じられます。
この15300STは、これより1つ新しい15400STと同じような値動きをするのですが、その相場は、だいたいいつの時期でも「15400STよりも少し安い」といったところ。
ちなみに、どちらもボトム価格にあるのは白文字盤(銀文字盤)という傾向です。
さて、15400STといえば、先日の記事でもお伝えしたように銀文字盤の15400ST.OO.1220ST.02が429万円というボトム価格にまで達しています。
では、15300STのほうはどうなっているかというと、こちらもなかなかな値上がり状態。
15300ST全体としてのボトム価格は、やはり白文字盤となっているわけですが、その15300ST.OO.1220ST.01はどういった水準かというと、現在約393万円という状況です。
前回伝えしたのは、昨年12月のことでありますが、その際のボトム価格は297万円だったわけですから、この5ヶ月間で96万円もの値上がりをしたということになります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年12月 の安値 |
2021年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15300ST.OO.1220ST.01 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥2,970,000 | ¥3,938,000 | 968,000 | 132.59% |
今年2021年といえば、2019年上半期以来の上昇トレンド再来といった感覚がありますが、ロイヤルオークもその例に漏れず目立った値上がりをしている様子です。
というよりも、ロイヤルオークについては2020年夏過ぎから目立った上昇となっていたため、デイトナやノーチラスなどよりも早い段階から値動きしていたわけです。
実際、前回この15300ST.OO.1220ST.01をお伝えした際も「目立った上昇」という動きでした。
この15300ST.OO.1220ST.01は、2020年8月水準が約249万円だったのに、2020年12月水準は297万円。ですから、2020年の8月⇒12月の4ヶ月間では、約47万円の値上がりとなっていたわけです。
そして、今では『5ヶ月で約96万円の上昇』。以前にも増して上昇しているといえるでしょう。