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現在相場考察

オーバーシーズの最安値が上がっていることに見る時計相場予測

2016年8月9日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2009年9月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年11ヶ月での変動は¥251,600だった。

オーバーシーズ 自動巻 ラージサイズ 黒文字盤 42042についての考察(2016年8月)

オーバーシーズといえば安い時と高い時の価格差が結構ある時計。ただ、クオーツと自動巻、ミディアムとラージというムーブメントとサイズの組み合わせが多々あるので「安い」と思っても本当に安いのかは自動巻であるかどうかなどをチェックしないとわかりません。で、今最も安いのは、なんとラージの自動巻。しかも人気の黒文字盤です。

ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ¥60,500〜¥37,950,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2009年9月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
自動巻 ラージサイズ
黒文字盤
42042
中古 6年
11ヶ月
¥418,000 ¥669,600 251,600 160.19%

オーバーシーズ高い順に表すと、

【サイズ】
ミディアム<ラージ

【ムーブメント】
クオーツ<自動巻

【文字盤色】
ピンク<白・黒

という感じです。

このラージ+自動巻+黒文字盤という組み合わせでも2010年頃は40万円前後だったりしたため、その頃から比べると現在の相場はだいぶ上がっています。

ただ最近、ミディアム+ピンク文字盤という条件ですが、自動巻モデルが40万円台で売っていたため、高値になったという印象が無くなりつつありました。

さすがにラージは40万円台になるということはなかったのですが、最も高値の要素に影響を与える自動巻ムーブメント搭載モデルが50万円を切っていたのです。

ましてここ1ヶ月ぐらいの間にはヨットマスターロレジウム1662260万円を下回るなど、『値下がりの兆候?』と思われるような現象がいくつか存在。

そんな折、オーバーシーズの最安が60万円台、しかもミディアムとかクオーツの在庫がなくなっているのです。

これは、特に時計が高い2014年~2015年夏頃までと同様の現象

しかも16622は再度62万円台まで復活しています。

ということで、オーバーシーズの今の状況を見ると時計相場は引き続き全体的に高値をキープしている感じです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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