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現在相場考察

YG相場に近づいた、ヨットマスター2 116689

2021年5月16日更新
ロレックスのヨットマスター2116689について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年11月の安値と2021年5月の安値を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥992,200だった。

ヨットマスター2 116689についての考察(2021年5月)

コンプリケーションロレックス」であるヨットマスター2は、2007年のデビューから、最も高級なスポーツモデルという役割を担っています。

ヨットマスター(1)がデビュー時にK18しかラインナップされていなかったのと同様、このヨットマスター2も当初はK18のみの展開でした。

その際、登場したのがYGの116688と、WGの116689。YGが“青いセラミックベゼル”、WGは“WGベゼル”という見た目だったわけです。

その後、コンビモデルやステンレスモデルが追加されたわけですが、それらはいずれも“青いセラミックベゼル”という仕様で登場。

すると、WGだけがセラミックベゼルでないヨットマスター2となってしまったわけです。

さて、6桁世代といえば「セラミックベゼル」が象徴的であるわけですが、特に人気要素として「セラミックベゼル」は強いといえます。

実際、去年まで100万円以上という水準の6桁SSスポーツは、その全てがセラミックベゼル。“非セラミック”なエクスプローラーミルガウスは、「高くないほうのスポーツモデル」という印象だったでしょう。

とはいっても、近頃ではそれら“非セラミック”なスポーツモデルも値上がりしている様子があり、生産終了となったエクスプローラー2はすでに100万円以上という価格帯に到達。近頃の様子は以前よりも落ち着いたという感覚ですが、それでも“セラミックな”サブマリーナノンデイトにかなり近い価格帯となっています。

そういった意味では、“非セラミック”ということは、去年までとは異なり、それほど“高値になりづらい要素”ではなくなりつつあるといえます。

そして、そのようなことは、この“非セラミック”なヨットマスター2116689の現在水準を見ても強く感じるわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年11月
の安値
2021年5月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ヨットマスター2
116689
中古 0年
6ヶ月
¥3,187,800 ¥4,180,000 992,200 131.12%

昨年2020年の夏頃から、K18腕時計の上昇トレンドがあり、多くのK18モデルが数十万円単位の上昇という様子を見せていました。

しかしながら、この116689は2020年11月時点で大きな変化はなく、むしろ2019年3月水準よりも3万円程安価という状況。その結果、2020年11月時点で116689「YGよりも124万円ほど安い状況」となっていたわけです。

それが現在の様子では、2020年11月水準よりも「99万円ほど値上がり」という状況に変化。見事に、2020年11月時点の『YGとWGの差』を埋めるかのような値上がりとなっているわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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