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現在相場考察

ロイヤルオークだけがオーデマピゲではありません、ジュールオーデマ クロノグラフ

2016年8月9日更新
オーデマピゲのクロノグラフについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年6月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年2ヶ月での変動は¥118,000だった。

ジュールオーデマ クロノグラフ 白文字盤 25859STについての考察(2016年8月)

オーデマピゲというとロイヤルオークのイメージですが、雲上時計と呼ばれるだけにドレスウォッチも存在します。というより本来はロイヤルオークのほうが異色なモデルでドレスウォッチがメインなはず。しかし、90年代からすでにオーデマピゲといえばロイヤルオークという印象ですし、メーカー側としてもそれで良いと思っているのかもしれません。

オーデマピゲ ジュールオーデマ¥922,000〜¥19,800,000(2024年11月20日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年6月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オーデマピゲ
ジュールオーデマ
クロノグラフ
白文字盤
25859ST
中古 3年
2ヶ月
¥580,000 ¥698,000 118,000 120.34%

(上記相場2013年は文字盤色が異なります)

このジュールオーデマというモデルは、創業者の名前から取られたモデル。

オーデマピゲには創業者が二人いて、オーデマさんとピゲさんなのですが、そのオーデマさんのほうの名前がつけられたモデル。

パテックフィリップで言うところのカラトラバ的存在なこのモデルですが、カラトラバのような知名度はなく、相場もカラトラバより安めです。

しかも、クロノグラフを“グランドコンプリケーション”扱い、つまり複雑時計と位置づけ高級機にしか搭載しないパテックフィリップとは異なり、あまりありがたくない、フツーな感じで搭載してしまっているオーデマピゲのクロノグラフ。

調べてみるとキャリバー2226というのを搭載していることがわかったのですが、自社製なのか他社製なのかは確認できませんでした。

ロイヤルオークの影に隠れて一般認知度がかなり低いこのドレスウォッチ

文字盤の種類も多く、年代ごとに異なったりするので人気の分散を招くというマイナス点はもったいない。

筆者個人的には、このアラビア数字のインデックスモデルがかっこ良いと思い、インスタグラムを見てみるとぐっとくる写真を発見。

このベルト、着けこなし、かっこいいじゃないですか。

ちなみに、上記写真は金モデルですが、今回の記事のモデルはステンレススチール製。

ステンレススチールといってもこの時計、定価は約160万円とさすがは三雲ブランドの腕時計。

かつてはアクアノートもこの時計のように定価135万円に対して中古相場が60万円台という感じでした。

なお、過去相場より約11万円ぐらい値上がりしています。

普段、ロイヤルオークの影に隠れて見過ごしてしまうこの時計、70万円以下の選択肢として魅力的だと思います。

また、最近の相場は70万円前後な模様。

三雲ブランドかつ定価約160万円台の時計がこういう価格で購入できるって非常に良いですね。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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