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現在相場考察

永久カレンダー搭載、タンクフランセーズクロノグラフ(W51001Q3)

2016年8月9日更新
カルティエのクロノグラフW51001Q3について斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年12月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年8ヶ月での変動は¥10,000だった。

タンクフランセーズ クロノグラフ W51001Q3についての考察(2016年8月)

カルティエの若々しいモデルがタンクフランセーズパシャCパシャCのクロノグラフは機械式ですが、タンクフランセーズのクロノグラフはクオーツ。ただ、このムーブメント、永久カレンダーとなっています。

カルティエ タンク タンクフランセーズ¥129,690〜¥23,650,000(2024年11月20日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年12月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
カルティエ
タンクフランセーズ
クロノグラフ
W51001Q3
中古 2年
8ヶ月
¥208,000 ¥218,000 10,000 104.81%

3針は自動巻、クロノグラフはクオーツといえばピアジェアップストリーム

アップストリームのクロノグラフとほぼ同じ仕様のムーブメントです。(多分同じ)

永久カレンダーをクオーツで実現するというのは機械式と比べてだいぶ安くできるので、クオーツならではの特権とも言えるでしょう。

ブルガリの3針モデルのクオーツも地味に永久カレンダーですが、一般認知度はかなり低かったりします。

ただ、永久カレンダーのクオーツの場合、なんてったって注意しなければならないのが電池交換や電池切れ

永久カレンダーなだけに、何年何月何日かを正確に指定しなければ正常に機能しない時計であるために、その調整には注意が必要です。

カルティエのクオーツ永久カレンダークロノグラフはクロノリフレックスという名称で、タンクフランセーズ以外にも多々搭載されている機械です。

クロノリフレックス搭載モデルで多分最も安価なのがこのタンクフランセーズのステンレスモデル。

その他の採用事例としてはタンクアメリカンやらフランセーズであっても金無垢モデルのため高そうな時計が多い印象。

ちなみに、永久カレンダーだからといってカルティエに電池交換を依頼するとオーバーホール的なメンテナンスも勧められ高額になるので要注意。

ブルガリもそうですが、電池だけ交換しようと思ったらオーバーホールも勧められてしまします。

せっかくクオーツで永久カレンダー、しかも秒針なしという高付加価値の時計なのに何年かに一度必ずやってくる電池交換のたびにオーバーホールというのは悲しいですね。

ということで、電池切れには要注意、かつ電池交換できる腕の良い時計修理店を知っていればおすすめの1本です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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