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現在相場考察

値動きが派手になった、オーバーシーズクロノグラフ49150/B01A-9095

2021年5月19日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ49150/B01A-9095について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年9月の安値と2021年5月の安値を比較し現在相場を考察。この0年8ヶ月での変動は¥500,000だった。

オーバーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9095についての考察(2021年5月)

このところ、第1世代が100万円以上となるなど、勢いが感じられるヴァシュロンコンスタンタンオーバーシーズ

三大雲上ブランドのスポーツモデルとして、ノーチラスロイヤルオークのライバルといった存在であるオーバーシーズですが、中古相場という観点では他の2本と比べると「弱い」という印象がこれまであったといえます。

ノーチラスが2017年から値動きが特に活発になっていたり、ロイヤルオークも2018年から値動きするようになったという経緯がある中、これまでオーバーシーズ「それらと比べると動かない」という様子でした。

しかし、今年2021年からは、これまでとは打って変わって「値動きする」という状況へと変化したと感じます。

そういった意味では、今年2021年は、オーバーシーズにとっての転換期。ノーチラス2017年や、ロイヤルオーク2018年に相当するかもしれません。

実際、今でもオーバーシーズは動いている感覚があり、3針やクロノグラフを問わず、値動きしているモデルが多くある印象となっています。

この第二世代のクロノグラフの値動きも、これまでとは「勢い」が違うと感じられる様子を見せています。

この49150/B01A-9095は、これまでも値動きしていなかったわけではありませんが、その変動幅は、10万円単位といったことが多かったのです。

例えば、前回お伝えした『2019年10月⇒2020年9月』の動きでは、約10万円の上昇という値動きでした。

しかし今、そんな49150/B01A-9095これまでとは異なる様子となっているのです。

現在、この49150/B01A-9095は、218万円という水準に達しているのですが、この値動きは『8ヶ月で50万円の上昇』であるのです。

これまで、49150/B01A-9095の値動きは、10万円単位だったわけですから、「値動きが派手になった」といえるでしょう。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年9月
の安値
2021年5月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
クロノグラフ
49150/B01A-9095
中古 0年
8ヶ月
¥1,680,000 ¥2,180,000 500,000 129.76%

数ヶ月で50万円の上昇ということは、他の人気モデルを見ると珍しくありませんが、2代目オーバーシーズでは初めてだといえるかもしれません。

筆者は2016年からこの49150/B01A-9095を追っていますが、このような変動は見たことがないのです。実際、2016年6月の49150/B01A-9095水準は、140万円だったわけですが、2020年9月水準は168万円。ということは、2016年と2020年水準の差は28万円となります。

つまり、この49150/B01A-90954年という単位でも28万円の上昇という動きだったわけですから、今回の「50万円の上昇」という値動きは前代未聞だといえるのです。

そういった意味では、現在のオーバーシーズの様子は「勢い」を感じられる状況なのですが、同時に、ノーチラスロイヤルオークのようになりつつあるのではないかと期待してしまいます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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