2020年夏から、K18腕時計が目立って上昇というトレンドがありますが、2021年になると、いわゆる「人気モデル」も上昇という様子が見られるようになりました。
そうなると「人気モデルのK18」という存在は、さらに高くなるという現象が起こっても不思議ではないといえるわけですが、実際そういったことはすでに起きているといえます。
それこそが、デイトナ116508緑文字盤なのですが、この時計、2020年5月⇒7月という2ヶ月間で「約127万円の上昇」という動きをすでに見せています。
2020年5月といえば、最初の緊急事態宣言によって相場は下落していた時期、2020年7月はK18腕時計の上昇が目立ち始めた時期ですから、この期間での上昇は「K18腕時計上昇の象徴」といえるような感覚だったといえます。
そして、今年といえば、116506が1000万円以上という水準に達するなど、「人気」や「高級」といった要素を持つモデルが、これまでよりも更に高くなるという状況であるわけです。
では、この116508緑文字盤はどうなっているかと、なんと現在水準が800万円台に達している状況であるのです。
2020年7月の段階で「すごい上昇」という感覚だったわけですが、現在水準はそこからさらに227万円もの値上がりという状態であるのです。
その結果、116508緑文字盤は、今や825万円というボトム価格であるわけですから、拍車がかかったように高くなったといえるかと思います。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年7月 の安値 |
2021年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 緑文字盤 116508 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥5,980,000 | ¥8,250,000 | 2,270,000 | 137.96% |
この緑文字盤は、「スター的存在感」となっているモデルの1つだといえますが、これまでも「抜きん出て高い」という感覚がありました。
2017年3月の新品実勢価格は約316万円(安い順の3社平均値)だったわけですが、2020年3月の中古ボトム価格は503万円に到達。
2020年3月のYGデイトナ相場といえば、「高くなった」と感じられた116528でも300万円台だったわけですから、世代が1つ新しいとはいえ、緑文字盤の116508には「割高」という印象があったといえます。
しかし、そういった「割高感」があるモデルの多くが、その後さらに上昇という現象になるのは珍しくありません。
実際、この116508緑文字盤もまさにそのとおりの値動きとなっているわけで、今や800万円以上という状況になってしまっているわけです。