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現在相場考察

過去最大級に大きな動きだといえる、エアキング116900

2021年5月29日更新
ロレックスのエアキング116900について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年9月の安値と2021年5月の安値を比較し現在相場を考察。この0年8ヶ月での変動は¥124,767だった。

エアキング 116900についての考察(2021年5月)

2016年に「スポーツ系」に電撃移籍したエアキング116900は、デビュー時こそ大きな注目度となったものの、その後はあまり値動きしないという傾向がありました。

けれども、そんな116900は、2020年1月頃から「異変が起こっている」という様子が見られるようになります。

116900は、2017年秋から長らく60万円前後といった水準が続いていたわけですが、2020年1月には約66万円という水準に変化していました。

また、同年9月には、ボトム価格が70万円台中盤にまで上昇。その際、約75万円という水準に達したわけですが、中古相場がこのような状況となるのは、2016年のデビュー以来、最も高い相場だといえました。

そして、そんな116900は、2021年5月の今、再び目立った上昇となっている様子があります。

現在水準は、なんと約88万円(ABランク以上)という状況に達しているのですが、これは2020年9月水準と比べて約12万円の上昇であるのです。

2020年9月に70万円台中盤となった変化を見せた時含め、これまで116900の値動きが『10万円以上の上昇』となることを見たことがないため、今回の値動きは、116900にとって、過去最大級に大きな動きだといえるかと思います。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年9月
の安値
2021年5月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エアキング
116900
中古 0年
8ヶ月
¥759,900 ¥884,667 124,767 116.42%

そして、そういった値動きと同時に、この116900『70万円台⇒80万円台』という価格ステージの変化を遂げたわけです。

こういったステージの変化も、これまでの116900の事例からすると、かなり早いといえるわけで、これまでとは違う勢いとなっている様子に驚きます。

116900といえば、ミルガウス含め、今年の新作発表時に「生産終了」となる可能性が噂されましたが、結局、新作発表時にそういったことは起こらず今に至ります。

これは、プラス要素とはいえないわけですが、そうでありながらも116900は、現在目立った上昇となっているわけですから、「なぜ値動きしているのか」という答えは、現時点では「謎」としかいいようがありません。

とはいえ、この116900と同じムーブメントを搭載しているミルガウスも、近頃上昇している様子があるわけですから、この値動きには「何らかの理由」があるのでしょう。

考えられることとしては、

  • エクスプローラーなど他のモデルが高くなったことによって、底上げされた
  • 4月時点では生産終了にならなかったが、依然その可能性があると思われている
  • といったところだと思います。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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