2019年夏から2020年夏までの約1年間、断続的な下落トレンドが続いていましたが、そういった時期が収束した後、早い段階から派手な変動となっているロイヤルオーク。
これまでの事例であれば、ロイヤルオークの値動きは、ノーチラスの後に動くといった傾向があったのですが、2020年夏以降は、ロイヤルオークのほうが先という様子があります。
それと同時に、ロイヤルオークの値動きは、それまで以上に派手という様子。また、2020年夏からの値上がりは、停滞することなく続いているといった感覚があり、今でもロイヤルオークは目立って上昇する様子があるのです。
特にそういった様子が見られるのが、15202STや15400STといった、知名度も人気度も高いモデルといった傾向があるのですが、古い世代もそれらに負けじと値動きしている様子があります。
今回お伝えするのは14790STですが、このモデルはノーチラスの3800/1Aと同じ世代。2018年までは、ノーチラス3800/1Aが値動きする一方、14790STはあまり動かないという様子がありましたが、今では14790STは「数ヶ月で数十万円単位の上昇」という値動きを見せているのです。
この14790ST.OO.0789ST.08は、2020年10月に258万円という水準に達したのですが、これは2018年9月水準と比べて130万円の上昇という動きでした。
2018年10月時点でも14790ST.OO.0789ST.08は、約127万円という水準だったわけですから、2020年になってからようやく動くようになったといえるかもしれません。
そして、そういった勢いは今にかけても継続。2020年10月の258万円でも「高くなった」という印象だったわけですが、それから7ヶ月後の今となっては、さらに高い水準に達しているのです。
では、現在水準はどういった様子かというと、なんと318万円。
14790STもついに300万円以上になったということに驚くと同時に、7ヶ月間で60万円の上昇という値動きとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年10月 の安値 |
2021年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 14790ST.OO.0789ST.08 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥2,580,000 | ¥3,180,000 | 600,000 | 123.26% |
以前の記事でもお伝えしたかと思いますが、この14790ST.OO.0789ST.08、2000年代前半の新品実勢価格は約55万円という水準でした。
それが今や318万円ですから、かなり高くなったということに驚きます。
とはいえ、先のように2018年10月時点では約127万円だったわけですから、急激に高くなったのはこの1年といった“最近のこと”だといえるでしょう。
ロイヤルオークという存在は、ラグジュアリースポーツの元祖であるわけですから、ここ5年のノーチラス水準を考慮すると、現在のような価格帯になってもなんら不思議ではないといえます。
むしろ、なぜ2018年、2019年といった時代に、あまり評価されていなかったのかということのほうが「謎」だといえるでしょう。