2018年から、他のロイヤルオークに先駆けて、目立った値動きをしている15400ST。
この銀文字盤の15400ST.OO.1220ST.02は、2016年10月時点で約127万円という水準でしたが、今年2021年5月には429万円となっています。
この5年ほどの腕時計の値動きでは、2017年から値動きが活発したというモデルが多いのですが、このロイヤルオークの場合、2017年の段階では、2016年水準と大きく変わらないというモデルが多い傾向がありました。
それが、2018年にこの15400STが上昇してからは、他のモデルも年々上昇。そして、2020年からは、ノーチラスよりも早い段階で派手に動くという様子を見せるようにまでなったわけです。
ですから、ロイヤルオークはここのところ「かなり元気な様子」だといえるのですが、そういった様子は今でも続いているといえます。
なぜなら、この15400ST.OO.1220ST.02は、この1ヶ月という短期間でも「数十万円単位」の変動という状況になっているからです。
1ヶ月前の5月時点で、15400ST.OO.1220ST.02は429万円というボトム価格でしたが、6月現在では465万円に到達。
5月に「400万円を上回った」という様子を見せた際、「凄い」という感覚がありましたが、今や15400ST.OO.1220ST.02は、460万円台という水準になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年5月 の安値 |
2021年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥4,290,000 | ¥4,650,000 | 360,000 | 108.39% |
この15400ST.OO.1220ST.02は、2012年に登場した41mmのロイヤルオークですが、世代的にはノーチラス5711/1Aと同じだといえます。
15400は、15300の後のモデルなのですが、これら2つは同じ世代とまとめたほうが分かりやすいと思います。
そして、中古相場についても、15400のほうが15300よりも10%ぐらい高いような感覚だといえ、兄弟モデルといった関係だといえます。
今となっては、この15400系統の後継モデルが出ているため、3針ロイヤルオークの全体像はさらに複雑な傾向があるのですが、中古相場という観点では、なぜだか15400STが率先して動くという傾向があるため、ロイヤルオークの今を知るには15400が参考になるというわけです。
通常、率先して値動きするといった存在は、スター的モデルといった傾向があるため、それをロイヤルオークに当てはめると、15202のエクストラシンということになるはずなのですが、そうではありません。
15202STは、4月に500万円台⇒1000万円台という値動きをしましたが、値動きする頻度や時期の速さという観点では、この15400STのほうが活発であるのです。