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現在相場考察

白文字盤は200万円以上になった、デイトナ116523

2021年6月15日更新
ロレックスのデイトナ116523について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年6月の安値と2021年6月の安値を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は¥559,600だった。

デイトナ 白文字盤 116523についての考察(2021年6月)

本来、コンビの腕時計は“ステンレスよりも高級”という役割を担っており、実際、定価はもちろん「コンビのほうが高い」であるわけです。

しかし、デイトナに関しては、もう20年以上も前から「ステンレスのほうが高い」という相場が当たり前。もちろん、これは定価ではありませんが、実際に“購入可能な価格”という観点で、コンビよりもステンレスのほうが高いのです。

そして、コンビのデイトナは、中古相場の値動きにおいても、ここ5年ぐらい「ステンレスと比べるとかなり地味」という傾向があります。

特に2016年12月から16520を中心に、ステンレスがそれまで以上に目立った値動きとなって以降、コンビとステンレスの“差”は離れる一方でした。

ちなみに、2016年頃までの中古相場では、実は“コンビとステンレスの差”は、今ほど激しくありません。例えば、2016年において、116520黒文字盤が110万円程度だったならば、116523それと同等といった傾向だったわけです。

けれども、2017年以降、116520はより目立った上昇へと変化。特に、2021年になってからは、116520がそれまで以上に目立った値上がりとなった結果、116520116523の差は“さらに開いた”という状態になりました。

ですから、このまま116523が“これまでのような値動き”となっていたならば、その差は「ものすごく開く」ということになったはずです。

しかし、今の116523の様子を見ると、そういったことは起こらなかったといえます。

なぜなら、116523は現在目立った上昇となっている様子だからです。

116523全体での現在ボトム価格は、グレー文字盤の191万円。そして、白文字盤を例にすると、なんと200万円以上になっている状況であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年6月
の安値
2021年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
116523
中古 2年
0ヶ月
¥1,490,400 ¥2,050,000 559,600 137.55%

前回、この116523白文字盤の状況をお伝えしたのは、ちょうど2年前の2019年6月でありますが、その際は、約149万円という水準でした。

それが最近、この116523白文字盤は、それなりに目立った上昇をした結果、なんと205万円という水準に到達。

実は、先日まで、この白文字盤は180万円台という状況だったのですが、ここのところ様子が大きく変わったと感じます。

ですから今、116523には「勢い」を感じるわけで、コンビもステンレスに負けじと値動きしている様子だといえます。

ちなみに、現時点における116523116520の相場差は約52万円116520のボトム価格が黒文字盤の約243万円116523のボトム価格はグレー文字盤の約191万円です。

4月時点では、両者の相場差は60万円程度だったため、やや相場差が縮まったといえるかと思いますが、どちらかというと今回の値動きは、「急激に上昇した116520116523がついていった」といったほうがしっくり来るように思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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