近年人気のないブルガリの腕時計。人気のない理由はひと目で「ブルガリ」と分かりやすすぎる点にあると予測できるのですが、スクーバというモデルはベゼルに「BVLGARI・BVLGARI」と書かれていない珍しいモデルです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年8月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
スクーバ クロノグラフ ステンレスブレスレット SCB38S |
中古 | 6年 0ヶ月 |
¥220,500 | ¥146,000 | -74,500 | 66.21% |
ブルガリのダイバーズウオッチのポジションを担うこのスクーバ。
ロレックスのサブマリーナを宝飾時計としてうまく解釈した素晴らしいモデルです。
この時計がデビューした頃は、そういう要素が消費者にも伝わって結構人気の時計だったのですが、現在ではそんなことは忘れられています。
そもそも、ラバーベルトをこんなにもうまく高級腕時計に採用したのはスクーバが最初です。
80年台にラバーベルトを搭載したウブロも存在しますが、他のメーカーに『ラバーベルトの採用』を検討するさせるほど影響を与えたのはスクーバ以外にないでしょう。
特に、ケースとの付け根がブレスレットのようになっているデザインは素晴らしい。この構造、アルミニウムにも採用されているので、ブルガリのラバーベルトといったらこれのイメージがあります。(なのに現行モデルのラバーベルトはこの構造でない)
ただ、この構造のラバーベルトは製造コストがかかるため、ベルト交換の際に結構な出費になるという短所も存在。
革ベルトほど交換サイクルが短くないにせよ消耗品であることは間違いないラバーベルト。
そのラバーベルトの交換で「え、こんなにするの?」なんて思うのは嫌です。
まして、スクーバは生産から20年ぐらいたったモデルが結構あるので、現在流通しているモノは特にラバーベルトの程度が良くないってのが多いのも確か。
しかし、本記事のモデルのようにステンレスブレスレット装着モデルならその懸念はありません。
スクーバといったらラバーベルトのイメージですが、いつの時代でもラバーよりステンレスブレスレットのほうが高値の状態。
上記のように時計が全体的に安かった2010年でも22万円という相場です。
ちなみに、2010年のエアキング(14000)相場は14万円ほど。
今となっては25万円以上が当たり前のエアキングは10万円以上値上がりしているわけですが、その頃エアキングよりだいぶ高かったスクーバは逆に2010年のエアキングほどの相場となっています。
200m防水しかもクロノグラフというあまり無い仕様のこの時計、1本持っていたらかなり重宝しそうです。
というか、「今度、小笠原の海に行くから海で使える時計買おう♪」というノリで衝動買いしてしまいたい価格です。