みなさん、こんにちは。
1週間ほどコラムをお休みしてしまって申し訳ございません。
今回は5月22日(土)に香港で開催された、CHRISTIE’S(クリスティーズ)の時計オークションの結果に基づき、【パテックフィリップ】の時計についてお話していきます。
実は、事前にCHRISTIE’S(クリスティーズ)のジャパン・オフィスで開催されたプレビューで、出品された時計を数本見ておりますので、今回は特に結果が楽しみでした。もちろん、その中で私が気になった時計で選んでおります(笑)
※価格は、オークションの落札価格に手数料(25%)が入った金額となっております。
※日本円につきましては、オークション開催直近レートを参照しております。
※HKD(香港ドル)=14.46円
※写真はすべてCHRISTIE’Sを参照しています。
Lot.2289 アクアノート 18KYG Ref.5060J-001
HKD 350,000(JPY 5,061,000)
初代『アクアノート』が登場し、ほぼ同時期に発表された「Ref.5060J-001」。見た目が『ノーチラス』にも見える!なんていう声もよく聞きますが、18KYG (イエローゴールド)ケースにアリゲーターベルト仕様の、正真正銘『アクアノート』です。今後の動向などを考えると、こういったモデルを狙うのは面白いですね。コミット銀座でも、非常にケースコンディションの良い同モデルを在庫しております。とてもオススメ出来る時計ですので、気になる方は是非ともお問い合わせください。
Lot.2293 アニュアルカレンダー T150 18KYG Ref.5150
HKD 400,000(JPY 5,784,000)
こちらは、2001年に【パテックフィリップ】が「Tiffany&Co.」とパートナーシップ150周年を記念し、ハンターケースにアニュアルカレンダーを搭載して発表されたモデルです。ケース素材は、YG(イエローゴールド)、RG(ローズゴールド)、WG(ホワイトゴールド)で各150本ずつ製造されました。「Tiffany&Co.」のために作られた唯一無二のモデルです。厚みのあるケースがポテっとしていて、とてもかわいらしく、個人的に好きなモデルです。
Lot.2295 カラトラバ パイロット トラベルタイム SS Ref.7234
HKD 437,500(JPY 6,326,250)
2019年にシンガポールで開催された、【パテックフィリップ】「ウォッチアート・グランド・エキシビジョン」で、400本限定で製造されたトラベルタイム「Ref.7234」。こちらの特筆すべき点は、ケース素材がSS(ステンレススチール)を採用した点です。文字盤と色味が合った、カーフ素材のブルーのストラップもとても雰囲気がありますね。このような限定モデルは、是非とも取り扱いたい1本です。
Lot.2297 ワールドタイム クロワゾネ 18KRG Ref.5131R-011
HKD 937,500(JPY 13,556,250)
ワールドタイム「Ref.5130」をベースとした、クロワゾネシリーズ「Ref.5131」の18KRG(ローズゴールド)ケース仕様です。海外の時計オークションですと、なにかしらのケース素材で出品されていると思いますが、安定した落札価格であると思います。個人的に、こちらのモデルと18KWG(ホワイトゴールド)ケース仕様のクロワゾネは、絵柄や色味が特に素敵だなと思っております。見ているだけで吸い込まれてしまいそうな綺麗な文字盤ですね。コミット銀座でも、後継モデルにあたる18KYG (イエローゴールド)仕様の「Ref.5231J」を販売したばかりです。私自身、クロワゾネのモデルは思い入れが強く、常に扱いたいモデルのひとつです。
Lot.2302 10 デイズ トゥールビヨン TIFFANY&CO. Platinum Ref.5101P-010
HKD 2,187,500(JPY 31,631,250)
2003年に発表され、レクタンギュラーケースに、10日間のパワーリザーブを持つ主ゼンマイを収めた香箱を2個積み、且つトゥールビヨンを搭載する複雑モデル「Ref.5101P-010」。シースルーバックからは、自社製手巻きムーブメント「Cal.28-20 REC 10J PS IRM」を眺めることができます。中古市場でもあまり見かけることのないモデルですが、ケースサイド9時側を見ると「TIFFANY&CO.」のイングレービングが!?オリジナルの保証書は付属していないようですが、極めてレアなモデルであると思います。
Lot.2305 パーペチュアルカレンダー クロノグラフ 18KWG Ref.3970EG-016
HKD 875,000(JPY 12,652,500)
パーペチュアルカレンダークロノグラフの第三世代にあたる「Ref.3970」。1986年から2004年頃まで約20年間生産され、こちらはほぼ最終にあたる2004年に製造された時計です。レマニアベースのムーブメントを仕様したパーペチュアルカレンダーを支持する人も多く、やや小ぶりな36mmというサイズ感も人気の理由です。18KWG(ホワイトゴールド)ケースモデルは探すと意外と見当たらず、高年式且つケースコンディションも良さそうなこの個体は、オススメの1本です。
Lot.2306 クロノグラフ Platinum Ref.5070P-001
HKD 1,625,000(JPY 23,497,500)
【パテックフィリップ】としては42mmとやや大きめなサイズのケース経に、レマニアベースのムーブメントを搭載した人気のクロノグラフ「Ref.5070」。Platinum(プラチナ)ケースのモデルは、2008年に発表され翌年の2009年には生産が終了されたこともあり、生産個数が少なく価格も高値で安定しております。ブルーの文字盤は非常に綺麗で特に人気がありますね。こちらは、ダブルシールド(スリーブ未開封)という状態もあり、落札価格は通常の2倍程になっております。
Lot.2307 セレスティアル 18KWG Ref.6104G-001
HKD 4,750,000(JPY 68,685,000)
【パテックフィリップ】の天文時計『セレスティアル』「Ref.5102」をベースに、ベゼル・バックルに60個のバゲットカットのダイヤモンドがセットされ、文字盤外周部分には、ポインターデイトが備えられました。コミット銀座でも過去にこのモデルを販売した実績がございますが、それっきり見かけることのない希少性の高いモデルです。とにかくゴージャスで綺麗な時計だったと記憶しています。
Lot.2308 パーペチュアルカレンダー クロノグラフ Platinum Ref.5271/13P-001
HKD 3,750,000(JPY 54,225,000)
現行モデルの「Ref.5271P」は、ベゼル・ラグ・バックルに80個のバゲットカットのダイヤモンドがセットされていますが、こちらはエメラルドがセットされたスペシャルな仕様です。3箇所以外にも、文字盤インデックスの12時位置にエメラルドがセットされ、グリーンのクロノグラフ針とともにアクセントとなっていますね。約10本の製造と言われ、その中でもシングルシールド(ビニール未開封)の状態の物は3本しかないのだそう、、、ルビー、ブルーサファイアの仕様も見たことはありますが、今年のグリーントレンドもあってか、個人的にはエメラルドが魅力的に見えます。(笑)金額も納得の落札価格ですね。
Lot.2339 カラトラバ Platinum Ref.2526
HKD 3,750,000(JPY 54,225,000)
最後にご紹介するのは、「トロピカル」の愛称でも親しまれている、アンティーク・カラトラバ「Ref.2526」。エナメル製の文字盤に、PPの刻印があしらわれたリューズが特徴的です。重厚感のあるローターを配した、初期型オートマティックムーブメント「Cal.12-600 AT」も私にはたまらないポイントであります。こちらは、その中でもPlatinum(プラチナ)製のケース、ブレスレット仕様で、文字盤インデックスにはダイヤモンドが配されているという、見かけることすらほぼない超希少モデルです。CHRISTIE’S(クリスティーズ)によると、約20年くらいは市場で見ることがなかったとのことです。私も実際にプレビューで拝見させていただいたのですが、コンディションも非常に良く、とてつもないオーラを放っていました。コミット銀座でも、ホームページ未掲載ではありますが、18KRG(ローズゴールド)製のケース、ブレスレット仕様のモデルを販売した実績があります。機会があれば、是非ともアンティークのモデルも積極的に取り扱いです。
まとめ
以上、5月22日(土)に香港で開催されたCHRISTIE’S(クリスティーズ)のオークションはいかがでしたでしょうか。
私自身は、事前に東京のCHRISTIE’S(クリスティーズ)ジャパン・オフィスにて開催されたプレビューにも参加させていただき、【パテックフィリップ】やロレックスの超絶レアピースを多数見させていただきました。CHRISTIE’S(クリスティーズ)の皆様、ありがとうございました。
今回は、特に普段見ることが出来ないモデルや、非常に希少なアンティークのモデルが出品されていたと思います。そのような時計が見れるのも海外時計オークションならではですね。
大好きな【パテックフィリップ】の時計はもちろんですが、時計業界全体が盛り上がりを見せてくれているのは、自分としては非常に嬉しい限りです。
それでは、今回はこのあたりで。
では、また!