元祖「緑サブ」である16610LVには、様々な仕様違いが存在し、それによって「評価が大きく変わる」という特徴があります。
こういったことは、デイトナ16520で有名ですが、この16610LVにも「フラット4」など“高値”となる要素があるわけです。
そのようなことからこの16610LVは、デイトナ16520が116520よりも高いように、116610LVよりも「高値」となっても不思議でないといえたわけです。
実際、2018年まで、16610LVと、当時現行だった116610LVとの相場差は10万円未満といったところ。微々たる差といっても差し支えない状況でした。
しかし、2019年からはそのような状況が変化。
当時といえば、GMTマスター2の116710BLNRの生産終了というニュースがありましたが、そのタイミングで“生産終了になってない”116610LVも同じような上昇幅となったわけです。
それまで、16610LVは、116610LVが高くなったならば、「追いかけるような値動き」となっていたわけですが、2019年以降はそうならなくなったといえます。
実際、116610LVは、2020年9月に生産終了となったタイミングで、200万円以上という水準に達したわけですが、同年10月における16610LVの水準は約158万円だったのです。
ですから、ここ2年ぐらいのイメージとしては、「16610LVは116610LVよりも結構安い」という印象があるといえます。
とはいっても16610LVの2020年10月水準は、2019年上半期を超えたという様子。中古相場としては過去最高値といえるほどの水準であるため、優秀な動きだったといえます。
そういった意味では、200万円超えとなっている116610LVと16610LVを比べるよりも、16610LVの値動きが過去と比べてどうかという評価をしたほうが良いかもしれません。
そのような前提のもと、現在の16610LV水準を見てみると、「それなりに値動きしている」という印象になるかと思います。
現在、16610LVは約179万円という水準なのですが、これは2020年10月水準と比べて約20万円の上昇という様子となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年10月 の安値 |
2021年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 16610LV |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥1,589,000 | ¥1,790,140 | 201,140 | 112.66% |
この16610LVは、2020年10月に「2019年上半期水準を上回った」となったわけですが、それから今にかけてもきちんと値動きする様子が続いているといえます。
ちなみに、116610LVの現在水準は約207万円。現時点で、16610LVと116610LVとの相場差は約28万円となっています。
比べなくても良いといいつつも、ついつい比べてしまったわけですが、「28万円」という相場差は、思ったよりも「差がない」と感じました。