2000年前後といった時代に現行だったカラトラバの5000。
ケース素材のバリエーションは、WG、YG、RGがありますが、最もレアだといえるのがRGの5000R-001であります。
WGやYGがそうであるように、5000といえば黒文字盤というイメージですが、この5000Rだけにピンク文字盤が採用。RGにピンク文字盤という配色は魅力的だと思います。
しかし、魅力的といっても、これまで5000Rは「欲しいと思っても物理的に買うことができない」という傾向があったのです。
なぜなら、中古が売り出される頻度が年に1回かそれ以下といった状況だったからです。
「高すぎて買うのを躊躇する」ということではなく、「売っていないから物理的に買うことができない」というのが、これまでの5000Rだったわけです。
しかし今、なんとそんな5000Rが複数本売り出されるという様子になっているのです。
前回、この5000Rを取り上げたのは今年、つまり2021年2月ですが、その前に中古売出しがあったのは、どうやら2018年4月。つまり、2月時点では「約2年ぶりに登場」といった様子だったわけです。
そうなると、次にこの5000Rが売り出される様子を見かけるのは、早くとも1年後ぐらいかと思われるわけですが、意外にも、4ヶ月後というタイミングで出てきたわけです。
しかも、それが1本ではなく複数本。ですから、現在の5000Rの様子は、これまでとは打って変わった様子だといえます。
また、相場についてもそれなりに動いている様子。
2月時点では、5000Rは158万円でしたが、現在のボトム価格は176万円となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2021年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
カラトラバ 5000R |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥1,580,000 | ¥1,760,000 | 180,000 | 111.39% |
今回カラトラバ5000Rは、4ヶ月で18万円の上昇という値動きを見せたわけですが、このような値動きは以前よりも「派手」という印象があります。
実際、カラトラバで「4ヶ月で18万円」という値動きをするモデルはそこまで多くないわけですから、そういった面からも「派手な値動き」という印象になります。
なお、この5000RはYGの5000Jよりもレアという要素があるわけですが、これまではYGとあまり相場が離れていないという傾向がありました。
しかし、今回の値動きによってそういったことも変わっています。
5000Rは現在170万円台となったわけですが、5000Jは140万円台で購入可能という様子。ですから、今、5000においてRGとYGとの差は、数十万円単位という状況になったということになります。