デイトナといえば常に高いイメージがありますが、実際は高い時期と安い時期が存在します。例えば2007年頃は非常に高かったですが、2010年頃は「え?」と思うほど安かったのです。そして、2016年はというとまた高い相場となっています。
例えば、2010年に116520の白文字盤は73万円ぐらいの時もありましたが、2016年現在では110万円ぐらいの相場となっています。
で、今ほぼすべてのデイトナが100万円以上が当たり前という相場の中で88万8000円で売られているのがこれ。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年1月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 E番(1990年頃) 16523 |
中古 | 6年 7ヶ月 |
¥627,900 | ¥888,000 | 260,100 | 141.42% |
過去の相場も現在の相場も、その当時のデイトナ相場と比べるとだいぶ割安のこの時計ですが、25万円以上の値上がりを出しているのはさすがデイトナ。
いつの時代も不人気なのは90年ごろ製造の前期モデル。
5桁リファレンスのデイトナの場合、前期と後期(中期含む)で仕様がだいぶ違うため、それが人気に大きく影響するのです。
もっとも大きな差はブレスレットの留め金がシングルロックかダブルロックかという差。
5桁リファレンスの場合、「古い」イメージより「新しい」イメージのほうが人気があるため、ダブルロックのほうが好まれる傾向です。
これが4桁リファレンスのモデルになると逆に「古い」イメージのほうが人気だったりするので、すべて「新しい構造が良い」というわけではありません。
で、5桁リファレンスデイトナの前期はシングルロック。
しかもステンレスの場合、ダブルロックモデルはブレスの中央が鏡面となっているのでその差はさらに分かりやすいのです。
そういうこともあって、「安い16520見つけた」と思ってみてみると大抵シングルロックのモデル。
しかし最近は16520自体が高くなっているため、シングルロックのお買い得モデルに遭遇することはあまりありません。
そんな中、このコンビシングルロックモデルは現在のデイトナ相場の中でかなり安く売られています。
デイトナの場合、コンビよりステンレスのほうが高いというのは昔からの常識ですが、現在コンビのGMTマスターの5桁リファレンスモデルが75万円ぐらいするのでその価格差は少なくなっているのです。
例えば、2010年だとコンビ同士で比較した場合、GMTマスターは35万円ぐらいデイトナは上記の通り56万円ぐらい。
かつてその差は20万円だったのが、現在は13万円ほどに過ぎません。
これだけ値段が上がったのに差額は少なくなっているわけですから、お買い得感がかなりあるといって良いでしょう。
しかもこれ、5桁リファレンスですから当然ですけど、エルプリ搭載モデルですよ。
ステンレスの16520の場合、エルプリであるということが『売り』にされているのにコンビだとかなり安いという状況。
これはかなり面白い状況だと思います。