2002年頃プレミア価格となり、その後一旦落ち着いたものの2007年前後には再度高くなったパネライ。そして、2016年現在に至っては2007年の相場より高いモデルも多々あります。数字を感覚で言うと、安い時は25万円、現在は40万円以上という感じになります。で、それが税抜28万円と言われると、「おっ」と思ってしまいませんでしょうか?
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2007年7月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
フェラーリ スクーデリアクロノグラフ FER00008 |
中古 | 9年 1ヶ月 |
¥700,000 | ¥302,400 | -397,600 | 43.20% |
とはいえ通常の税込価格で表すと30万円を超えてしまうこの個体。30万円台というと若干インパクトが薄くなってしまうのは仕方がありませんが、いずれにしても今のパネライ相場においてこの価格はかなり安いほうだというのは間違いないでしょう。
しかもこの時計、かつては70万円という相場で取引されているので、随分値下がりした時計です。
他のパネライは全体的に値上がりしているのに値下がりしているこのパネライ。
しかもその値下がり額は半端ではありません。
この時計、フェラーリとコラボしたパネライだけに、一時的に注目されるのはわかります。
しかし、ダブルネームとは異なり、コラボってなんか魅力半減な印象なのです。
フェラーリというと自動車ブランドの中でかなり頂点のほうの強いブランド。
それがパネライという高級腕時計とコラボし、両者にはイタリアという共通項も存在。
一見、すごいコラボのように見えますが足し算として高付加価値化に寄与していないのです。
カレーは単品で美味しいし、うどんも単品で美味しい。
この両者をミックスしたカレーうどんは最強なはずですが、そんなに人気があるようには思えません。
例えば、神保町にはカレーの名店とうどんの名店が存在します。
丸香やエチオピアは行列当たり前ですし、共栄堂のスマトラカレーもかなり有名。
しかし、丸香とエチオピアがコラボしたカレーうどんはそんなに美味しそうではありません。
丸香の出汁はプロ業界でもかなり評価が高いと聞きますし、エチオピアといえば「辛さ何倍」のカレーが有名。しかし、丸香の出汁で辛さ60倍の激辛カレーうどんを作ったって中本の北極にはかなわないでしょう。
これと同じなのがパネライとフェラーリのコラボしたこの時計が現在のパネライ相場のなかで極端に安いという理由。
30万円というとかなり安いのですが、この時計の場合値上がり期待はあまりしないほうが良いでしょう。