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現在相場考察

最高級からカジュアルに変化した、ラジオミールPAM00210

2016年8月16日更新
オフィチーネパネライのラジオミールPAM00210について斉藤由貴生が執筆。本記事では2009年11月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年9ヶ月での変動は¥108,640だった。

ラジオミール PAM00210についての考察(2016年8月)

2005年にこの時計が出るまで、ラジオミールというシリーズはパネライの中で金無垢オンリーという高級モデルの役割を担っていました。(限定クロノやブラックシールを除く)しかし、そこに「ベース」という名が表す通りルミノールベース」のラジオミールが出現。ラジオミールはそれまでとは違い、一気にカジュアルなモデルとなりました。

オフィチーネパネライ ラジオミール 45mm PAM00210¥448,800〜¥540,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2009年11月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ラジオミール
PAM00210
中古 6年
9ヶ月
¥278,000 ¥386,640 108,640 139.08%

手巻き裏スケでこの形だと非常にドレッシーなイメージになりますが、実際は「ベース」ですからカジュアル寄りなモデル。

ちなみに、ラジオミールですから「ベース」でも金無垢モデルのPAM00231も存在。

ピンクゴールドを採用というのがかつてのラジオミールに近い雰囲気で非常にかっこ良いモデルです。

そして、そっちがあるという前提でこのPAM00210を見ると結構アリかと思います。

しかし、同じベースでもルミノールのほうは革ベルトとラバーベルト両方が楽しめるのにこの時計の場合は革ベルトのみ。

一時期はルミノールより高かったラジオミールベースですが、現在相場はほぼ同じかこちらのほうが安いといった感じです。

2009年に27万円ぐらいだったこのラジオミール、同じ頃ルミノールベースのほうは25万円を切る相場でした。

ルミノールベースのほうがより安い状態からより高くなっているので「儲かった感」が強いですが、それでも10万円以上の値上がりを果たしているラジオミールベース。

ちなみに2007年には36万5000だったので、現在とほぼ変わらない相場です。

最近のモデルPAM00380は裏スケでなかったりシンプルでなかったりするため、究極シンプルなこのPAM00210でしか味わえない所有満足感もあったりします。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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