ロレックスにおいて「緑」とという要素は、高く評価される傾向があるわけですが、最近特に高いのは「緑文字盤のスポーツモデル」です。
その象徴的存在こそ、デイトナ116508の緑文字盤ですが、2020年7月に約598万円だったのが、2021年5月には825万円という水準になっています。
そして、もう一つ「緑文字盤のスポーツモデル」として忘れてはならないのが、GMTマスター2の116718LNです。
これこそが、「緑文字盤のスポーツモデル」の元祖。それと同時に、6桁世代スポーツモデルの幕開けといった存在であります。
この116718LN登場まで、スポーツモデルにこのような配色が採用されることはなかったわけですが、これを皮切りに「5桁ではあり得なかった要素」が6桁に続々と採用されていきます。
しかし、今の新しい6桁世代では、サブマリーナ、GMTマスター2等の配色ルールが再び5桁時代に戻ったため、旧6桁は異色な世代だったということになります。
ですから、この116618LNには、
という要素が備わっているわけで、特に2020年から大きく評価されるようになったといえます。
特に「ステージが大きく変わった」と感じられたのが、2020年9月水準です。
このとき、116718LN緑文字盤は400万円台となったのですが、それからより一層動くようになったという印象があります。
2020年9月といえば、
というニュースがあったわけですが、このとき116718LN緑文字盤はサブマリーナとともに値上がりという傾向でした。
実は、それより前の様子だと、「緑文字盤」という要素を備える116718LNは、同世代のサブマリーナよりも高いという状況だったわけですが、このときは「同様」だったわけです。
2021年になると、それを補正するかのように116718LN緑文字盤は上昇。2月時点では、約467万円という水準に達し、サブマリーナ116718LBなどよりも頭一つ高いという状況へ返り咲きました。
そして今、そんな116718LN緑文字盤は、さらに「違う世界」へ行ってしまったような価格帯に変化しています。
今年2月時点では約467万円だった緑文字盤ですが、現在水準は、なんと695万円という様子。この4ヶ月間で約227万円の上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2021年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 緑文字盤 116718LN |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥4,671,600 | ¥6,950,000 | 2,278,400 | 148.77% |
今年2021年といえば、これまで派手に動く様子があったモデルが「さらに派手に動く」という印象がありますが、まさにこの116718LN緑文字盤の現在の様子もその例の1つだといえます。
116718LN緑文字盤は、これまでも「尖ったモデル」としてサブマリーナ116718LBよりも高値といった傾向がありましたが、現在の様子は、他の同世代K18モデルとは比較できない水準だといえるでしょう。