80年代において、フラッグシップという座に位置していた、デイデイトの19018。
これは、クォーツムーブメントが採用されたデイデイトなのですが、機械式とは異なる見た目となっており、現行時代の定価も機械式よりも高値という立ち位置でした。
しかしながら、ここ20年の中古相場では、「クォーツ」ということがマイナス評価となってしまうため、「最も安価なデイデイト」というポジションに変化。
また、2016年頃から2019年頃まで「大きく値動きしない」という傾向が続いていました。
2019年2月時点では「変化の兆し」を感じられたわけですが、それは値動きを追っていないと分からないほどの絶妙な動き。実際、K18のブレスレットを備えるモデルでありながら、その時点では90万円台で購入可能だったのです。
そして、それから1年以上が経過した2020年6月になると、この19018はようやく100万円以上という水準に到達。その時点では、約106万円というボトム価格でした。
さて、その後といえば、2020年8月頃からK18腕時計の上昇トレンドが始まるわけですが、この19018はどうなったかというと、今年2021年4月に132万円という水準に達していました。
このとき、19018は『10ヶ月で約25万円の上昇』という動きを見せたわけですが、このような値動きは19018にとって「大ニュース」だったわけです。
先に述べたように19018は、それまであまり目立った値動きをしない傾向があったわけで、2016年6月水準と、2020年6月水準とを比較しても22万円の上昇という動きにとどまっていました。
ですから、2021年4月の値動きは、「それまでの4年分の値動きを10ヶ月で達成」といった側面があったといえます。
そして、そんな19018の勢いは、6月現在でも続いている様子があるのです。
現在、なんとこの19019は約153万円という水準に到達しているわけですが、これは4月水準と比較して約21万円の上昇であります。
つまり、19019は『2ヶ月で約21万円高』となったわけですから、更に勢いづいたという印象になります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年4月 の安値 |
2021年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 19018 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,320,000 | ¥1,530,477 | 210,477 | 115.95% |
現在の19018の約153万円という水準を見ると、ようやくK18ブレスレットモデルらしい価格帯になったと思います。
もちろん、他のデイデイトと比較すると安価といった側面はあるわけですが、それを考慮しても、短期間で値動きするというように、以前とは「かなり違った評価」が19018に見られるといえます。