ミルガウスといえば、最近116400の白文字盤が目立って高値という様子があります。
2019年頃まで、白文字盤は『最も安いミルガウス』だったわけですが、今では『高い方のミルガウス』ということになっています。
白文字盤は、デビュー時から2019年頃に至るまで、『最も安いミルガウス』という状況が続いていたわけですから、このようなことが起きたのは天変地異が起きたような変化だといえます。
2007年のデビュー時において、116400GV(黒)の新品実勢価格は180万円程度、116400(黒)は110万円程度といった様子だったわけですが、白文字盤は100万円を切る価格帯で売られていました。
とはいえ、そんな白文字盤をもってしても、デビュー時のミルガウス相場は、「デイトナの次に高い」という価格帯。随分高いモデルに違いありませんでした。
デビュー時は、随分高いという様子を見せていたミルガウスですが、その翌年にリーマンショックが起こって相場が下落。その後、アベノミクスによって回復したものの、デビュー時とは打って変わって、「高い方のモデル」という立ち位置ではなくなってしまいます。
そのため、6桁世代のミルガウスはこれまで「2007年のデビュー時が最も高かった」という様子だったわけです。
しかし、今では、白文字盤の中古ボトム価格は110万円台。ついに「デビュー時相場を超える」ということを達成しています。
この「110万円台」という水準は、ここ10年ぐらいのミルガウス相場を考慮すると「驚く」という水準であることはもちろん、6桁ミルガウスにとっては「100万円超え」というだけでも「びっくり」となるわけです。
これまで、6桁ミルガウスの中で、最も高い水準だったのは、唯一2007年以外にデビューした「Zブルー文字盤」でありますが、それをもってしてもなかなか100万円という大台は超えられなかったわけです。
ですから、白文字盤が110万円台になったというのは、やはり凄いことだといえるわけですが、そうなると「もしかしたらZブルー文字盤よりも高くなっているのでは?」と思ってしまいます。
では、Zブルー文字盤の現在水準はどうなっているかというと、そのボトム価格は118万円という水準。
それに対して、116400白文字盤は現在119万円という状況であるため、なんと今「Zブルーよりも白文字盤のほうが高い」という状況になっているのです。
Zブルー文字盤は、これまで「最も高い6桁ミルガウス」という立ち位置を2014年のデビュー以来貫いてきたため、初めてそれが覆されたということになるでしょう。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2021年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ミルガウス Zブルー文字盤 116400GV |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥988,000 | ¥1,180,000 | 192,000 | 119.43% |
白文字盤に抜かされたといっても、この116400GV Zブルー文字盤の現在水準は118万円。これは、昨年8月水準と比較して約19万円の上昇であるため、きちんと値動きしている状況です。
そういった意味では、Zブルー文字盤は「値動きが停滞気味」というわけではないのですが、それでも白文字盤に抜かされてしまったのは、この1年ほどの間に白文字盤が凄まじい変化を遂げたということになるでしょう。