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現在相場考察

134万円ほどの上昇、アクアノート5066A-001

2021年7月14日更新
パテックフィリップのアクアノート5066A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年6月の安値と2021年7月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥1,342,000だった。

アクアノート 5066A-001についての考察(2021年7月)

アクアノートは高いという印象がありますが、そういったアクアノートの中で、これまで最も安価という傾向だったのが5066A-001であります。

これは、「男性向け」という条件の中で最も安いということなのですが、なぜ5066Aが安価な傾向なのかというと、「ミディアムサイズのラバーベルトモデル」だからです。

厳密には、同じサイズのクォーツモデルである5064Aのほうが安いのですが、そちらは年に1、2回ぐらいしか中古売出しがないレアモデル。“今あるアクアノートの中で、最も安いのはどれ”といった観点だと、この5066A-001が適当だといえます。

とはいえ、そんな5066Aをもってしても、2020年6月の段階で約261万円という水準に上昇。それまで5066A200万円を切る相場といった感覚だったため、この時点では「久々に派手な変動」だといえました。

2020年6月において、なぜこの5066A-001が上昇したのかというと、その頃「ラバーベルトモデルが評価される」という現象がアクアノートに起こっていたからです。

アクアノートのストラップには、ブレスレットとラバーベルトが用意されていますが、20年ほど前から、基本的には「ブレスレットが人気」という傾向がありました。それが2020年になると「ラバーベルトのほうがブレスレットよりも高い」という現象が発生。その結果、この5066Aも評価されたといえます。

とはいえ、261万円という水準を今年2021年の感覚でみると「意外に安い」と思ってしまうでしょう。

実際、多くのアクアノートメンズサイズは、2020年よりもだいぶ高くなっているわけですから、それを考慮すると261万円は「安い」となるわけです。

では、5066A-001の現在水準はどうなっているかというと、やはり261万円で購入可能というわけではありません。1年前よりも「ずいぶん上昇している」という状況であります。

現在、この5066A-001396万円という水準に到達。2020年6月水準と比べると、実に134万円ほどの上昇という値動きを見せているのです。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年6月
の安値
2021年7月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5066A-001
中古 1年
1ヶ月
¥2,618,000 ¥3,960,000 1,342,000 151.26%

この5066A-001は、2016年10月水準が約129万円、2017年11月水準が約174万円という状況で、その後はそれほど大きな変動がないといった様子がありました。

それが、2020年6月に約261万円という水準になったわけですから、約3年半ぶりに87万円ほどの変動となったことに驚いたわけです。

しかし、それから約1年後の今となっては、5066A-001396万円という水準になっているわけで、「2020年にの約87万円という変動額を大幅に上回る値動き」となっているわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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