SSデイトナの中古相場は、もう随分前から200万円以上という水準になっている気がしますが、実は116520が“200万円以上”となったのは、今年2月のことであります。
116520以外の各デイトナの中古ボトム価格が200万円以上となった時期は、116500LNが2017年10月、16520が2018年4月ですから、116520はそれらと比べて「だいぶ遅かった」といえます。
しかし、そんな116520は、200万円以上となった後、それまでとは打って変わって「かなり派手な値動き」を見せるようになっています。
116520が200万円以上になったということをお伝えしたのは、今年2月8日でありますが、その際、黒文字盤が約201万円というボトム価格。白文字盤は、2月14日時点で約206万円となっていました。
それが、3月になると白文字盤は約214万円となり、4月にはなんと245万円に到達したのです。
200万円以下だったときは、それほど「派手に動かない」という印象だった116520ですが、200万円超えとなってからは大きく変化。2月⇒4月の2ヶ月間では、約206万円⇒245万円(白文字盤)という変化を見せたわけです。
そして、そういった勢いは、4月⇒7月でも続いている様子。この間、特に高くなったのが白文字盤で、その現在水準は約268万円に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年4月 の安値 |
2021年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 116520 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥2,450,000 | ¥2,681,800 | 231,800 | 109.46% |
2月時点で「200万円超え」ということに驚いた際、この白文字盤は約206万円でしたが、7月現在では約268万円。2月と比べると、現在水準は実に62万円もの上昇ということになっているわけです。
2月⇒7月でこのような「差」となったのは、この間、1ヶ月や2ヶ月といった短期間で、116520が10万円以上といった値動きを何度も繰り返したからでしょう。
実際、4月⇒7月では約23万円の上昇となっているわけですが、3月⇒4月でも約30万円の上昇となっていました。
筆者としては、116520の現在水準はなんとなく240万円ぐらいだろうと思っていたのですが、調べてみたら、白文字盤は260万円台となっていることに驚きました。
実は、この116520の相場を調べるきっかけとなったのが、昨日の「村上信五くんと経済クン」へのラジオ出演だったのですが、村上さんがつけていたのが、まさにこの116520白文字盤だったのです。
そこで、この時計は今いくらぐらいなのかと質問された際、「240万円ぐらいじゃないですか」と答えたのですが、すぐ調べると260万円台になっていることが判明。
村上さんは、この116520をそれよりかなり安い価格で買ったようで、260万円台となっていることにかなり驚かれていました。
なお、同じ116520でも黒文字盤についての現在水準は、5月時点から変化なしといったところ。116520は、この数年間、白文字盤と黒文字盤が同じような水準といった感覚だったため、数十万円単位の差となるのは久々だといえます。
そして、“高い方”の文字盤色が「白」というのも、まさに今の時代ならでは。かつてであれば、黒文字盤のほうが“数十万円高い”というのが当たり前だったわけですが、今となっては、このデイトナやミルガウスしかり、白文字盤のほうが高いという事例は珍しくないわけです。