今年1月時点で、「2年に1度の値動き」と指摘した2代目オーバーシーズの3針黒文字盤47040/B01A-9094。
実際、それ以前の値動きをみると、「2年に1度、10万円単位の変動をする」という傾向があったわけです。
今年1月時点の47040/B01A-9094水準は、約134万円でしたが、2019年9月時点では約119万円。上昇しているものの、そのスピードは「ゆっくり」という感覚だったといえます。
実際、この時期までオーバーシーズは、他のモデルを含め「動かない」という傾向があったため、「2年に1度は動く」というこの2代目は、オーバーシーズとしては優秀なほうでした。ロイヤルオークでいうならば、15400STのようなポジションといえるかもしれません。
ただ、そんなオーバーシーズは、今年2021年になると、それまでとは打って変わって「派手に値動きする」という状況へ変化します。
ノーチラスにとっての2017年、ロイヤルオークにとっての2018年が、まさにオーバーシーズの2021年だといえます。
さて、そうなると、以前からオーバーシーズとしては“値動きするほう”のモデルだった、この2代目黒文字盤はどうなっているかが気になります。
1月時点では、「2年に1度、10万円単位の値動き」にとどまっていたわけですが、それから今にかけてオーバーシーズの状況はかなり変化しています。
では、そんな2代目黒文字盤、47040/B01A-9094がどうなっているかというと、現在ボトム価格は、なんと175万円という水準に達しています。
1月時点では、約134万円だったわけですから、半年間で40万円ほどの上昇となったことになります。
そういった意味では、この47040/B01A-9094は、今や「2年に1度の値動き」という状況から完全に脱したといえるわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年1月 の安値 |
2021年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ 47040/B01A-9094 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,345,000 | ¥1,750,000 | 405,000 | 130.11% |
この47040/B01A-9094のこれまでの値動きを復習すると、
となります。
2017年2月⇒2021年1月の約4年間でも35万円ほどの変動に過ぎなかったわけですから、「半年で約40万円の上昇」となった今回の値動きは、過去とは完全に違う動き方だといえます。
そういった意味では、今回の2代目オーバーシーズの値動きからも、やはり2021年がオーバーシーズの転換期だといえるわけで、他のオーバーシーズ同様“らしい値動き”をしたと感じます。