2016年に電撃的なデビューをしたエアキングの116900は、デビュー年こそ相対的に高い水準だったものの、その後は、長らく「動かない」という状態が続いていました。
そんなエアキング116900に変化が起こったのは、デビューから4年近くが経過した2020年1月のこと。
それまで116900は、おおよそ60万円前後といった水準が続いていたわけですが、2020年1月には約66万円というボトム価格になったのです。
そして、その異変を感じてからというものの、116900は上昇傾向へと変化。2020年9月には約75万円となり、今年2021年5月には約88万円に達したのです。
2019年までは長らく60万円前後で購入可能といった傾向だったわけですから、今年5月の約88万円という水準は「ずいぶん高くなった」といえた水準でした。
そして、そんなエアキング116900の勢いは、7月現在でも決して衰えていない様子。
現在、この116900のボトム価格は、なんと約97万円に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年5月 の安値 |
2021年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エアキング 116900 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥884,667 | ¥974,600 | 89,933 | 110.17% |
この97万円という数字を見ると、もはや100万円に近い状態だといえるわけですが、長らく60万円台という印象だった116900がこのような水準に達するのは、驚きだといえます。
ちなみに、この116900と競り合うように、ミルガウスの116400もこのところ上昇気味ですが、黒文字盤という比較だと、現在水準は「エアキングのほうが高い」ということになります。
もっとも、エアキングは2016年のデビュー時からミルガウス116400よりも高い傾向だったため、「ミルガウスよりも高い」ということは当たり前ともいえるかもしれません。
とはいえ、このところのミルガウスの勢い、及び、本来の序列を考慮すると、やはり116900の勢いは凄いと感じます。
なお、現在の116900水準は、ミルガウス(黒)よりも高いだけでなく、エクスプローラー214270よりも高い状態でもあります。
エクスプローラーといえば、今年の新作発表で世代交代が発覚。その結果、生産終了となった214270は、一時130万円台というボトム価格にまで達したわけですが、今では約87万円という様子です。
ただし、エクスプローラー214270は、このところボトム価格が安定しないため、相場が見極めづらい状況。現在のボトム個体は約87万円であるものの、2番目に安い個体は約96万円なのです。
とはいえ、214270の2番目に安価な個体を例としても、116900のボトム価格である約97万円のほうが“高い”といえるため、いずれにしても、エアキングはエクスプローラーよりも高い状況だといえる状況です。