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現在相場考察

90万円台後半になった、エアキング116900

2021年7月23日更新
ロレックスのエアキング116900について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年5月の安値と2021年7月の安値を比較し現在相場を考察。この2ヶ月での変動は8万9933円の値上がりだった。

エアキング 116900についての考察(2021年7月)

2016年に電撃的なデビューをしたエアキングの116900は、デビュー年こそ相対的に高い水準だったものの、その後は、長らく「動かない」という状態が続いていました。

そんなエアキング116900に変化が起こったのは、デビューから4年近くが経過した2020年1月のこと。

それまで116900は、おおよそ60万円前後といった水準が続いていたわけですが、2020年1月には約66万円というボトム価格になったのです。

そして、その異変を感じてからというものの、116900は上昇傾向へと変化。2020年9月には約75万円となり、今年2021年5月には約88万円に達したのです。

2019年までは長らく60万円前後で購入可能といった傾向だったわけですから、今年5月の約88万円という水準は「ずいぶん高くなった」といえた水準でした。

そして、そんなエアキング116900の勢いは、7月現在でも決して衰えていない様子。

現在、この116900のボトム価格は、なんと約97万円に達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年5月
の安値
2021年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エアキング
116900
中古 0年
2ヶ月
¥884,667 ¥974,600 89,933 110.17%

この97万円という数字を見ると、もはや100万円に近い状態だといえるわけですが、長らく60万円台という印象だった116900がこのような水準に達するのは、驚きだといえます。

ちなみに、この116900と競り合うように、ミルガウスの116400もこのところ上昇気味ですが、黒文字盤という比較だと、現在水準は「エアキングのほうが高い」ということになります。

もっとも、エアキングは2016年のデビュー時からミルガウス116400よりも高い傾向だったため、「ミルガウスよりも高い」ということは当たり前ともいえるかもしれません。

とはいえ、このところのミルガウスの勢い、及び、本来の序列を考慮すると、やはり116900の勢いは凄いと感じます。

なお、現在の116900水準は、ミルガウス(黒)よりも高いだけでなく、エクスプローラー214270よりも高い状態でもあります。

エクスプローラーといえば、今年の新作発表で世代交代が発覚。その結果、生産終了となった214270は、一時130万円台というボトム価格にまで達したわけですが、今では約87万円という様子です。

ただし、エクスプローラー214270は、このところボトム価格が安定しないため、相場が見極めづらい状況。現在のボトム個体は約87万円であるものの、2番目に安い個体は約96万円なのです。

とはいえ、214270の2番目に安価な個体を例としても、116900のボトム価格である約97万円のほうが“高い”といえるため、いずれにしても、エアキングはエクスプローラーよりも高い状況だといえる状況です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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