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腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第68回~ ノーチラス「Ref.5711/1R-001」/10Days「Ref.5100P-001」

2021年7月26日更新

みなさん、こんにちは。

本日のパテック論ですが、前回に引き続き新入荷のご紹介をしたいと思います。

今回は、新キャリバー搭載のノーチラス「Ref.5711/1R-001」(今年ギャラ)と、ミレニアム(2000年)記念に販売された希少な限定モデル10Days「Ref.5100P-001」をご紹介したいと思います。

それでは早速見てまいりましょう。

*既に販売が決まっている場合もございます。何卒ご理解下さい。

【目次】
◆ 「Ref.5711/1R-001ノーチラス 18KRG
◆ 「Ref.5100P-001」 ミレニアム コレクション 10 DAYS Platinum
◆ まとめ
「Ref.5711/1R-001ノーチラス 18KRG

2015年にノーチラス三針モデル「Ref.5711」の素材違いとして発表された「Ref.5711/1R-001」。当時の国内正規販売価格は、税込620万円程度。現在の国内正規販売価格は6,798,000円(税込)であります。今となってはあり得ない価格ですが、コミットを始めて間もない頃、500万円~600万円ほどで数本販売した実績がございます。信じられない方が多いとは思いますが、当時購入していた方も驚くほどの値上がりを現在はしております。

文字盤は、暖かみのある18KRG(ローズゴールド)ケースにとてもマッチしているブラウン・ブラック・グラデーション文字盤。アクアノート同様、18KRG(ローズゴールド)×ブラウン文字盤は、落ち着いた印象でありながらも大人の色気を感じさせる組み合わせであります。

SS(ステンレススチール)素材の三針モデル「Ref.5711/1A-010」の新キャリバー搭載モデルも、市場で流通している個体はかなり少ないと思いますが、こちらの18KRG(ローズゴールド)素材の新キャリバー搭載モデルは、更に少なくなっております。個人的にな主観にはなってしまいますが、SS(ステンレススチール)素材モデルと比べ、生産数は少ないのではないかと思います。ちなみに、新キャリバー搭載の「Ref.5711/1R-001」はコミット初入荷でございます。

ここで、旧キャリバーと新キャリバーの違いについて、簡単にご説明したいと思います。

正確な時期、タイミングについては分かり兼ねますが、 2019年以降に製造されたモデルから、長きにわたって搭載されていた「Cal.324 S C」から「Cal.26-330 S C」に変更となりました。

主な変更点
・ハック機能(秒針ストップ)が付いた
・日付変更の禁止時間帯が無くなった
より時計として利便性が上がりましたね。

ケース厚も、SS(ステンレススチール)モデル同様僅か8.3mmという薄さです。着用した際のフィット感、腕なじみはとても良いですね。また、重さも200gを切っており、ストレスなく毎日着用いただけます。

状態は、ベゼルに目立たない程度のスレなどが見られてる程度で、ケース・ブレスレットには目立つキズなども見られない美品です。もちろんノンポリッシュです。

保証書の日付も2021年と、メーカー保証期間もしっかりと残っております。付属品も完備で箱なども含めてとてもキレイな状態です。

気になる販売価格ですが、19,470,000円(税込)

国内・海外販売サイトを含め、状態・年式を比較し、この値段はオススメです。

今年の新作として発表された、グリーン文字盤を配したSS(ステンレススチール)素材のノーチラスも、僅か1年の生産と言われておりますので、来年辺りにノーチラス全モデルのリニューアルなども考えられますね。

そうなった場合、こちらの「Ref.5711/1R-001」の生産終了もあり得るのでは、、、?

と、ここのところのノーチラスの高騰ぶりは目を見張るものがありますが、高年式で状態が良いものを所有していると、今後を考えてもとても面白いと思います。

「Ref.5100P-001」 ミレニアム コレクション 10 DAYS Platinum

続いて、ミレニアム(2000年)を記念して、限定で発表された10デイズ「Ref.5100

独特なケースデザインですが、1950年代に発表された「Ref.2554」からインスパイアされており、通称“マンタ・レイ”と呼ぶ人もいます。個人的にこのケースは、とてもカッコいいと思える好きなデザインで、まったく古さを感じさせないのは”さすが【パテックフィリップ】“の一言に尽きます。

当時、新開発の10日巻き角形ムーブメント「Cal.28-20/220」を搭載し、とても話題となりました。それまでの手巻き式時計のパワーリザーブというと、48時間弱(2日間ほど)が主流であったため、ロングパワーリザーブ、ましてや10日間というのは【パテックフィリップ】の快挙ですね。

ケース素材は以下の内容で、合計3000本発売

・YG(イエローゴールド)× 白文字盤《1500本》
・RG(ローズゴールド) ×グレー文字盤《750本》
・WG(ホワイトゴールド) ×青文字盤《450本》
・PT(プラチナ)×黒文字盤《300本》
Platinum(プラチナ)ケースは、300本と生産本数が最も少なく、文字盤も黒で一番人気があり、コレクション性の高いモデルとなっております。

もちろん、ケース6時側にはダイヤモンドがセットされており、差別化されているのが分かります。

付属品ですが、保証書、証明書、ミレニアム用のパスケース、記念メダル、ミレニアム用の箱が付いておりコレクションとしてもおすすめのしっかりとした内容です。

気になるコミットでの販売価格ですが、8,888,000円(税込)

国内・海外販売サイトを含め、現在販売されている個体はなく非常にオススメです。Platinum(プラチナ)ケースは10 DAYSの中で、最も本数も少なく、間違いないカッコよさを持ったモデルです。自分でもいつかは、はめてみたいモデルの1本であります。(笑)

高騰していた頃の相場感を知っている自分としては、またブーム再燃も来るのではと思っております。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

もちろんすぐに購入できる金額帯ではない商品が【パテックフィリップ】には多いですが、やはりその格好良さは間違いないですね。

当店コミット銀座では、定番モデルはもちろん、複雑な機構を備えたモデル、希少なモデルまで幅広くお取り扱いいたします。今後も、素敵な【パテックフィリップ】の時計を出来る限り多くご紹介していけるよう精進してまいります。

また、ご購入はもちろんのこと、ご売却、委託販売のご相談もお気軽にお申し付けください。全力でサポートさせていただきます。

次回もお楽しみに!

では、また!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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