PVDというと98年、99年のごく僅かな期間のみ作られたケース素材(ステンレスケースにPVD加工なので正確には素材ではないのですが)。しかもこの年式って年間生産本数が非常に少なかったため拍車をかけて希少なのです。2000年からはPVD枠の後継としてチタンが登場しますが、見た目的にPVDのほうが人気な模様です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ レフティ PVD PAM00026 |
中古 | 6年 8ヶ月 |
¥888,000 | ¥604,800 | -283,200 | 68.11% |
ただでさえ希少なPVD。
しかもそのかっこいい見た目は、パネライが爆発的にヒットした2002年当時から多くの時計ファンにとって憧れの時計でした。
当時から非常に高かったPVD。しかもすぐ売れてしまうため、入手すること自体が困難なモデルでした。
さらに、このPAM00026は「レフティ」。
右腕に着けられることを想定した「レフティ」ですが、これがまた希少。
ということで“希少要素”がてんこ盛りのPAM00026。2009年の安い時期でも以前より価格が下がったとはいえ約88万円で売られています。
その2009年以前というのが、全体的に時計が高かった2007年のこと。
実際2007年11月にはPAM000256、100万円を超える相場です。
そして、この時計が「人気」であるという根拠は相場以外にももう1つ。
なんとこのPAM00026、復刻モデルが出ているのです。
パネライって微妙な仕様違いでもリファレンスを変える傾向。
ですから、PAM00026っていうと98年と99年のいずれかと思いきや、実は2008年モデルもあるのです。
しかもこれがまた仕様が違う!
90年代に製造されたオリジナルモデルはまさにPVD加工ですが、2008年モデルはDLC加工なのです。
確かにPVD、見た目はかっこいいのですがかなり剥げやすい。
実際、未使用品でない限りほぼすべてのPVDパネライは加工の剥がれ箇所があると思ってよいでしょう。
それに対してDLCは剥がれにくい。
ということで、性能的には2008年モデルのほうが進化していますが、パネライの場合、より古くより希少なモノが高値の傾向。
例えば、蛍光塗料でもルミノバより古くて劣るトリチウム仕様のほうが高値の傾向です。
しかも色合いがPVDのほうがカッコいいと思うのです。
ということで、90年代製造のPAM00026はかなり高値な予感とおもいきや、、他のパネライが値上がりする中で、2009年から約30万円もの値下がり。
これ、現在の他のパネライと比べてもかなりお買い得価格です。
というか、これかなり安い!
何時買うの?今でしょ!