サンドイッチ文字盤文字盤とは、発光塗料(シート)と文字盤本体の2つによって構成される文字盤の通称である。一般的な文字盤において発光塗料はインデックスパーツ内に流し込まれることが多い。よって、文字盤の上に各インデックスが“置かれた”状態となっており、文字盤に穴が開けられているのは針を通す中心部分となる。しかし、サンドイッチ文字盤の場合、インデックスそのものに穴が開けられている。文字盤の下にはルミノバなどの傾向塗料の文字盤(シート)が配置されている。
この構造の文字盤を主に採用するのはオフィチーネパネライであり、1950年代の“オリジナルモデル”においても採用事例がある。
なお、オフィチーネパネライが一般的に販売されるようになったのは1993年であるが、それから2005年頃までこのサンドイッチ文字盤は主力商品に採用されていなかった。
2002年に限定で販売されたPAM00127からサンドイッチ文字盤が復活し始めたが、エントリーモデルであるPAM00112にサンドイッチ文字盤が採用されたのは2005年になってからである。
6と9のデザイン
サンドイッチ文字盤の6と9が特殊なのはデザインの美的感覚というだけでなく、サンドイッチ文字盤の機能的側面からも重要である。
もしも6と9の付け根を離さずデザインするとこのような形状になる。
よって6と9の場合付け根を離さないとサンドイッチ文字盤として成り立たせることが難しい。