2018年頃から高くなっていったロイヤルオークですが、2020年夏からは、さらに凄い状況へと変化した経緯があります。
そのため、2020年上半期水準と2021年の現在水準とを比べると「びっくりするぐらいの変化」となっているモデルがあるわけですが、そういった値動きに該当するといえるのは、主に3針(2針)という傾向があります。
ロイヤルオークには、様々なモデルが展開されていますが、それらを大きく分けるならば、普通のロイヤルオークとオフショアということになるでしょう。
かつては、オフショアのほうが高い傾向だったのが、今となっては“普通のモデル”のほうが高いという傾向があるわけで、まったくもって逆転したといえます。
そして、オフショアといえば、クロノグラフが中心というイメージがあるわけですが、それがそのまま「クロノグラフのロイヤルオーク=オフショア」となってしまうかもしれません。
しかしながら、通常のロイヤルオークにもクロノグラフがしっかり存在しており、現行モデルでもラインナップされているわけです。
さて、そうなるとオフショアでないほうのクロノグラフがどういった評価になっているかが気になるところだといえます。
近頃のロイヤルオークに対する評価として、「3針が高い一方でオフショアはそこまでの評価とはなっていない」という傾向があります。
そうなると、“オフショアでないほう”のクロノグラフは、3針同様に高い水準となっているのか、それとも、同じクロノグラフとしてオフショアと同じような水準となっているかどちらなのでしょう。
その答えは、以下のようになります。
クロノグラフの25860ST.OO.1110ST.03は、2020年2月に約213万円だったのが、2021年7月現在では、約474万円という水準。
この1年5ヶ月での変動は、約260万円の上昇となるわけで、3針ロイヤルオークと同じような値動きとなっているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年2月 の安値 |
2021年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク クロノグラフ 25860ST.OO.1110ST.03 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥2,138,000 | ¥4,744,900 | 2,606,900 | 221.93% |
この25860ST.OO.1110ST.03を初めて取り上げたのは、2016年4月のことだったのですが、その際の水準は約149万円でした。
そして、その後、このモデルは2018年8月に約222万円にまで上昇。その際、2年4ヶ月で約72万円の上昇という値動きを見せたのですが、2020年2月には2018年8月水準よりも安いという状況になってしまっていました。
そんな25860ST.OO.1110ST.03が今では、約474万円という水準。これまでとは全くもって異なる価格帯にまで変化してしまったという印象です。
なお、この25860ST.OO.1110ST.03は、以前の記事でもお伝えしたように、14790世代のモデル。14790といえば、青文字盤が現在300万円以上となっており「かなり高くなった」というイメージがありますが、それに対してこの25860STは470万円台という状況。
ですから、14790世代においては、3針よりもクロノグラフのほうがだいぶ評価されているということになります。