近頃、目立った上昇をしているデイデイトでありますが、5桁など旧世代もかなり派手な上昇となっている様子があります。
デイデイトがこのような値動きとなったのが、2020年8月頃からなのですが、近頃の値動きは「第二の波」といった印象です。
例えば、18238は2020年夏頃まで長らく120万円前後といった水準が続いていましたが、2020年11月には約147万円という水準に到達。そして、2021年6月には約198万円となっています。
このような変化は、主にイエローゴールド、ローズゴールド(ピンクゴールド)といったK18モデルに起こっているわけで、2020年10月前後、2021年6月前後といった時期に「大きな変化」となったという傾向があります。
しかし、同じデイデイトでも、プラチナについては、そういった「大きな変化」となっていない傾向があるのです。
プラチナモデルといえば、デイデイトの最高峰であるわけで、これまでの印象ではK18よりもずいぶん高い価格帯に位置するという印象がありました。
また、プラチナには「アイスブルー文字盤」という専用色があり、まさに憧れの1本という存在感だったわけです。
それが今や、プラチナのデイデイトは、K18とそこまで大きな差はないという状況になってしまっているのです。
特に、同世代のピンクゴールドモデル、118205と比べるとその差の変わらなさに驚きます。
118205の現在水準は、308万円となっているわけですが、118206アイスブルー文字盤はどうかというと、約329万円という様子。実に、PGとPtの相場差は21万円ほどしかないという状況なのです。
なぜこのような“差”になってしまったかというと、このプラチナの118206が長らく値動きしてこなかったからだといえます。
とはいえ、2020年11月⇒現在では約32万円の上昇となっているため、「それなりに動いている」という印象になります。
けれども実は、この118206、多くのK18デイデイトが上昇している2020年11月といった時期において、逆に値下がりするという事態になっていたわけで、現在水準はそこから回復プラスアルファという状況にすぎないのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年11月 の安値 |
2021年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト アイスブルーローマン 118206 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥2,970,000 | ¥3,297,800 | 327,800 | 111.04% |
そして、この118206アイスブルー文字盤には、驚くことがもう1つあります。
それは、「2015年頃から大きく変わっていない」ということであります。
これまでお伝えした118206アイスブルー文字盤水準を示すと以下のようになります。
全く変わっていないというわけではないものの、2020年1月まで「長らく2015年水準を更新できていない」という状況が続いていたことがわかります。
また、2020年1月に310万円台となった反面、同年11月には290万円台に下落。この時点でも2015年水準以下となっていたわけです。
現在の約329万円という水準は、2015年以降としては、過去最高値更新であるものの、それでも2015年9月水準との“差”は、約22万円に過ぎないため、ピンクゴールドの118205に追い上げられているということなのだと思います。