PVD加工とはステンレススチールなど金属の上に施すコーティングの一種である。PVD加工にはいくつか種類があり、窒化チタン・炭窒化チタン・窒化チタンアルミなどがあげられる。PVD加工された腕時計で最も多く見られるのは黒であるが、茶や青など黒にかぎらず様々な色を表現することが可能である。
正規ラインナップのPVD加工
メーカーがラインナップするPVD加工された高級腕時計として有名なのがオフィチーネパネライである。
2000年以前にPVD加工されたオフィチーネパネライは生産終了となっているが、2016年現在においてもPVD加工されたオフィチーネパネライは人気が高く高値で取引される時計である。ただし、加工の剥がれには要注意。金属の上から施されたコーティングであるためダメージを受けた際は加工が剥がれる場合がある。
カスタマイズとしてのPVD加工
主にロレックスなどの腕時計を独自にPVD加工にカスタマイズして販売する業者が存在し、そのリユース品も市場に存在する。
PVDをアフター加工されたロレックスはたとえ本物であっても、正規メンテナンスが不可となる。また、PVD加工に限らず、カスタム品は正規メンテナンスが受けられない。PVD加工施す場合、業者によって価格は様々だが数十万円以上という加工料金が一般的である。