ロレックスのデイトナは、2000年に一斉モデルチェンジを受けましたが、その際登場したのが「デイトナビーチ」です。
デイトナビーチは、青、黄、緑、ピンクという4つのラインナップから構成されているのですが、これらはセットというわけではありません。
ただ、デイトナビーチのキャラクターや、デビュー当時の紹介のされかたから、できれば4本セットで購入したいと思う方も多いでしょう。
実際、このデイトナビーチを見た筆者も、当時「4本全て欲しい」と思った一人です。
とはいえ、一見カジュアルに見えるデイトナビーチは超高級品。WGケースに天然素材文字盤という内容ゆえ、通常のK18モデルよりも高価という価格だったわけです。
ですから、2000年の段階から注目度が高かった反面、実際にこれを購入したという方は少数派だったといえます。
しかしながら、そんなデイトナビーチの現在相場を見ると、「あのとき買っておけば良かった」となるわけです。
とはいっても、この場合の「あのとき」とは2000年、すなわち20年前ではなく、たったの1年半ほど前。つまり、2020年1月で良いのです。
2020年1月といえば、「2019年上半期の上昇⇒断続的な値下がり」から、やや回復状況といった時期であるため、20年前はもちろん、5年前と比べても「それなりに高い時期」という感覚があります。
けれども、その時期デイトナビーチを買っていたならば、それから今にかけて、なんと600万円もの値上がり体験ができたのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年1月 の安値 |
2021年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナビーチ 青 116519 |
中古 | 1年 7ヶ月 |
¥3,980,000 | ¥9,980,000 | 6,000,000 | 250.75% |
デイトナビーチの「青」は、2020年1月に398万円という水準でしたが、2021年8月現在ではなんと998万円という水準にまで上昇。
これまでも、デイトナビーチは他のデイトナと比べて、相対的に高いという傾向がありましたが、2021年現在の様子は、これまでとは比べ物にならないぐらい「ガバっと上昇した」という感覚です。
冒頭でもお伝えしたように、デイトナビーチには、青、黄、緑、ピンクの4種類がありますが、時期によって「高いモノ」、「出ないモノ」は異なる傾向があります。
そして、デイトナビーチ全体という観点から、これまで見た最も高い水準は、「黄色」の2019年2月水準でした。
その際、「黄色」は400万円超えという水準になっていたわけですが、当時としてはこのような価格帯でも「驚くほど高い」という感覚だったといえます。
実際、この「青」に関しては、2020年1月時点でも400万円以上にはなっていなかったわけですから、やはりデイトナビーチにとっての400万円台は「高い」という感覚になるでしょう。
しかし、それが今となってはデイトナビーチは400万円台では“安かった”という状況へと変化。この「青」のボトム価格は、998万円ですが、「緑」も約814万円という水準になっているのです。