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現在相場考察

2018年水準以下というロレックス、チェリーニチェリニウム5240/6

2021年8月19日更新
ロレックスのチェリーニ5240/6について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年7月の安値と2021年8月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は9万円の値上がりだった。

チェリーニ チェリニウム 5240/6についての考察(2021年8月)

ロレックスのドレス系モデルというと、デイデイトやデイトジャストが思い浮かぶといえますが、本当のドレス系モデルこそ、このチェリーニであります。

ロレックスといえばオイスターというイメージがかなり強いですが、本来、オイスターチェリーニの2本立てであるわけです。

そして、チェリーニについて興味深いのは、慣れ親しんだオイスターとはリファレンス形式が全く異なるという点。実際、今回取り上げる5240/6というリファレンスは、他メーカーのものようであります。

この5240/6を取り上げるのは、今回で3回目なのですが、これはプラチナケースにシェル文字盤という豪華なモデルであります。

さらに、このシェル文字盤には「コンピューター」柄が存在。また、オイスターで馴染みのあるアラビア数字の「3」「9」が、こういった高級仕様に採用されているのが新鮮で、人気要素がある1本だといえます。

しかしこの5240/6、そういった要素とは裏腹に、実はロレックスとしては珍しく「あまり値動きしない」というモデルであるのです。

プラチナロレックスというと、ずいぶん高いという印象があるわけですが、このチェリーニは別。チェリーニといっても、この5240/6は近代的な見た目でありますが、それであるにも関わらず、現在でも70万円台という水準で購入可能なのです。

現在水準は、1年ほど前よりも9万円上昇している様子でありますが、実はこの水準は「2018年水準以下」であるのです。

多くのロレックスが目立って上昇し、2018年水準と比べるとだいぶ高いという印象の今において、この5240/6は2018年水準以下で購入可能な貴重な1本だといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年7月
の安値
2021年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
チェリーニ
チェリニウム
5240/6
中古 1年
1ヶ月
¥638,000 ¥728,000 90,000 114.11%

このチェリーニ5240/6の2018年1月水準は、約80万円でした。

それに対して、現在水準は約72万円ですから、2018年よりも8万円ほど安価ということになります。

また、この5240/6の2016年10月水準は約61万円だったわけですが、昨年7月の水準はそれに近かったということになります。

2020年7月といえば、最初の緊急事態宣言解除に伴う影響から、一部ロレックスは「下落から回復」となっていた時期でした。

ただ、下落していた時期をもってしても2016年並になったというモデルは珍しかったわけで、このチェリーニ5240/6は、なにかと特殊な値動きをするモデルだといえるかと思います。

また、2016年⇒2018年⇒2021年にかけての変動は、約63万円⇒約80万円⇒約72万円であるわけですが、こういった動き方は、ロレックスに対する相場変動イメージからすると、驚く様子だといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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