ロレックスのドレス系モデルというと、デイデイトやデイトジャストが思い浮かぶといえますが、本当のドレス系モデルこそ、このチェリーニであります。
ロレックスといえばオイスターというイメージがかなり強いですが、本来、オイスターとチェリーニの2本立てであるわけです。
そして、チェリーニについて興味深いのは、慣れ親しんだオイスターとはリファレンス形式が全く異なるという点。実際、今回取り上げる5240/6というリファレンスは、他メーカーのものようであります。
この5240/6を取り上げるのは、今回で3回目なのですが、これはプラチナケースにシェル文字盤という豪華なモデルであります。
さらに、このシェル文字盤には「コンピューター」柄が存在。また、オイスターで馴染みのあるアラビア数字の「3」と「9」が、こういった高級仕様に採用されているのが新鮮で、人気要素がある1本だといえます。
しかしこの5240/6、そういった要素とは裏腹に、実はロレックスとしては珍しく「あまり値動きしない」というモデルであるのです。
プラチナロレックスというと、ずいぶん高いという印象があるわけですが、このチェリーニは別。チェリーニといっても、この5240/6は近代的な見た目でありますが、それであるにも関わらず、現在でも70万円台という水準で購入可能なのです。
現在水準は、1年ほど前よりも9万円上昇している様子でありますが、実はこの水準は「2018年水準以下」であるのです。
多くのロレックスが目立って上昇し、2018年水準と比べるとだいぶ高いという印象の今において、この5240/6は2018年水準以下で購入可能な貴重な1本だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年7月 の安値 |
2021年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
チェリーニ チェリニウム 5240/6 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥638,000 | ¥728,000 | 90,000 | 114.11% |
このチェリーニ5240/6の2018年1月水準は、約80万円でした。
それに対して、現在水準は約72万円ですから、2018年よりも8万円ほど安価ということになります。
また、この5240/6の2016年10月水準は約61万円だったわけですが、昨年7月の水準はそれに近かったということになります。
2020年7月といえば、最初の緊急事態宣言解除に伴う影響から、一部ロレックスは「下落から回復」となっていた時期でした。
ただ、下落していた時期をもってしても2016年並になったというモデルは珍しかったわけで、このチェリーニ5240/6は、なにかと特殊な値動きをするモデルだといえるかと思います。
また、2016年⇒2018年⇒2021年にかけての変動は、約63万円⇒約80万円⇒約72万円であるわけですが、こういった動き方は、ロレックスに対する相場変動イメージからすると、驚く様子だといえるでしょう。